酔っ払い(ゴムの日)

「コンドームの日らしい」
「5月6日の語呂でな」
「その後ろにある袋に嫌な気配を感じる」
「霊圧は消したんだが」
「名作の台詞を悪用しちゃいけません」
「てめぇみてぇな勘のいいガキは嫌いだ」
「何回も言わせないでくれる?? てか、相変わらず君ら酒臭いな!!」
「で、話は戻るが、ゴムいっぱい買ってきたから3人で楽しく使おう」
「戻れてないから!? 君だけ変なチャプターで飛んだの??!!」
「頭ぶっ飛ぶくらい気持ちよくしてやるわ」
「あれれ?? 私だけ別次元にいたのかな??」
「シラフだからだろ」
「前後不覚になるくらい呑めや」
「嫌だ、呑んだら流される気しかしない……! シラフでこの馬鹿達相手にするのも嫌だけど!! 嫌だけど!!」
「絶対に気に入って貰えると思って、味付きのゴム買ってきた」
「私そんなんで流されませんから。どうせ、いちごとか、チョコとかコテコテの」
「ラーメン味」
「なんで????」
「てめぇ、ラーメン好きだろ。だから」
「いや、好物をコンドームの味付けにされても……そもそも、そんなのよく売ってたな!?」
「すげぇだろ」
「見つけんの頑張った」
「そんな子供の褒められるのまちみたいに笑わないで?!」
「気になんねぇ?」
「いや、それ、は」
「ラーメン味のコンドーム使ってみたくねぇか?」
「たぶん、この世でコレしかねぇんじゃねぇ? どうせ売れてねぇだろうし」
「入手困難のレアものだろうな」
「二度とお目にかかれねぇだろうなー」
「ぐっ」
「それに今なら俺らと楽しことも出来ます」
「いや、そこに関しては別に」
「ア? 喜べや」
「地獄を見る気しかしない。プロヒーローの体力とか恐ろしすぎて」
「「…………まぁ」」
「否定してくれる??」
「で、使うの?? 使わねぇの?」
「使う」
「「マジで??」」
「うん。楽しいことしていいんでしょ?」
「お、おお……」
「約束してくれる?」
「する」
「ふーん、じゃ、ちょっとお風呂場行ってくるから」
「マジか……」
「別に俺はそのまんま今すぐでも」
「それ貸してくれる?? 」
「「は??」」
「楽しく皆で水風船しよーね」
「まてまてまて」
「楽しいことするって言ったよね」
「言ったがそういう意味じゃなく」
「あっ、ちょっ、ちょっと待て!!」
「約束」
「「うっ」」

誠心誠意水風船制作中

「いやー、楽しかった〜!! ラーメン味の水風船、醤油味のスープがきいてたね。クソまずだったけど!!」
「塩味が強すぎる」
「しょっぺぇ」
「涙では?」