世界の命運をかけて


出現した光は絶えず凄まじく沸き上がる力で、ビズリーの拳も通さずそのまま弾き返す!




「ぐおおっ……!?」




その衝撃にビズリーは弾き返されても、なんとか持ちこたえて地に着地する




「あれは……!」

「二人は……一体……」




回復を済ませたユリウスさんと私達は、ビズリーと同様にあの光の柱を見ることしか出来ない


二人は……どうなってしまったの……!?


その不安を切り裂くように


光の柱の中から黒い刃の先が現れ、内側から斬るように凄まじい光を消していく


眩い光の柱が消えると――――――そこには




「っ!」

「あの姿は……!」

「ル、ルドガー…!」




ジュード、ミラ、ユリウスさんが次々に声を上げる先……



そこにいたルドガーは




顔まで完全に黒き鎧で覆い、ボディに走る白い雷のようなラインと、まるで翼のようにはためく装飾を輝かせていた!

そしてその右腕には骸殻化で更に強化された槍を携え、左腕には…エルを守るように抱えている


あれは……あの姿はフル骸殻!

ビズリーのように、ついにルドガーはあの力を手に入れたのか……!




「ルドガー……エル……!」




駄目だと思っていたこの苦しい戦い……それを逆転に導くために新たに力を得たルドガーとエルの絆に思わず涙を一つ流す

ルドガーは抱えていたエルをゆっくり降ろすと、下がってて見守るように言い……槍を構え、再びビズリーに挑もうと向いた




「時計と直接契約したか」




自分と同じくまさかルドガーまでフル骸殻になるとは……と言うように驚愕するビズリー




「………楽しませてくれる!」




そして次に、流石自分と同じ血を引くだけはある!と最後の足掻きを楽しむ様子を見せ


戦いは再開した!



おそらく、これが最後になる……


自分達や世界の人々の命運を賭けて


絶対に負けるわけにはいかない!!





屈することなく、刃を降る腕を止めないルドガーに「そこまで抗うか」と拳で技を繰り出すビズリー

彼らの戦いは……骸殻の力によるものの為か、人間ではあり得ないスピードで繰り広げられていた


すごい……あれが真のルドガーの力……!

だけど、私達も彼に頼りっきりではダメだ!全力でサポートなり、出来る限りの力になる



そう思った矢先に、ルドガーの骸殻化に限界時間がきてしまい、生身の人間の姿に戻る


しまった!次に骸殻化するためには力を蓄えなければ……

それまでなんとかルドガーや皆を守らないと!




「フィールドバリアー!」




私がその術を唱えた直後に、ルドガーはビズリーの技を喰らって倒れてしまうが、防御強化術によってすぐに立ち上がる

危なかった……けど、安心してはいけない。防御強化もいずれ効果が薄れる。それを見逃さないようにサポートしなければ

そう思っていると、ルドガーが体勢を立て直してる間にユリウスさんは、殴り飛ばされた時に一緒に地に投げ出された時計を拾い、自身も骸殻に変身した

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