道は続いていく



その頃、エレンピオスやリーゼ・マクシアとは違う世界にて


そこにある一軒家で……




「―――――そうした後にクラッカー出して“頑張れ花鈴!そして静馬さんとお幸せに〜!”って言おうか」

「いや、空港でクラッカーはマズいだろ」

「そっか〜」




卒業旅行を終え、これから社会人としての一歩を踏もうとしている美央と華夏がいた

彼女達はメンバーの花鈴が彼氏のいる海外へ旅立つと聞いて、激励する会や空港まで見送りする計画を立てるため美央の家で話し合いをしていた




「それがダメなら〜………ん?」




案を却下された華夏は別のを考えながら、美央の部屋のあちらこちらに目をやる

すると、なんとなく机の上に置いていたあるものが気になった




「あ、これ美央持ってたんだ〜」




それはあるゲームのパッケージだった

タイトルは“テイルズ・オブ・エクシリア2”と書かれてる




「これ、専門学校の友達もやっててさ〜なんか人として考えさせられる内容だったって言ってたけどそうなの?」




華夏はパッケージを持って表紙絵と裏のゲーム紹介文を読みながら聞くと、「たしかにねぇ」って美央は話し始めた




「楽しいところもあるけど終盤は辛い選択しなければならなくて、悩みまくったし泣きまくったよ〜!」




それを聞いた華夏は「最後は平和になって大団円で終わるRPGじゃないんだなぁ」と頷いてると、美央は更に続けてこんな事を言った




「でもね、これある条件を満たせば隠しストーリーが出てきてトゥルーエンドよりも良いエンディングを迎えられるんだよ」

「え!何それ何それ!」

「たまたま見つけたやり方なんだけど、エンディングを全部見て、そして……」




専門学校の友達からも聞いた事ない隠しストーリーの話に華夏は驚きながら食い付き、美央はその事について詳しく話した




「………をすれば、隠しストーリーが出てきて更には隠しキャラも登場するの」

「隠しキャラも出るの!?どんな感じのキャラ?」

「慌てたりふざけてやるギャグを見ると“うわ〜馬鹿だな〜”って笑ってしまうけど、仲間思いで他人を優先してしまう優しいとこあって、それで喜んだり悲しんだり怒ったりするのは共感できて頷いてしまう子なんだ」

「お〜随分な熱弁ですな!気に入ってんの?」

「まぁ気に入ってるって言えば、気に入ってるんだけど……」




美央はどう言い表したらいいか少し考えたけど、自分が抱いた印象をそのまま話すことにした




「その子を見てると、なんだか前から知ってる友達みたいな感覚になるんだよね。で、その子はストーリーの中で成長して自分のやるべき事や生き方を決めてるから、私も負けないように頑張らなきゃって思うんだ」




そう話し終わった美央の表情は笑顔のままだけど、どこか寂しげに見えた

まるで遠くに行ってしまった友達を懐かしむかのように




「すごいな……そこまで影響を与えるキャラがいるなんて。私も気になってきちゃったからそのゲームやってみたいな〜!」

「お。マジか!なら、貸そうか?」

「本当に!?じゃあお言葉に甘えようかな〜」

「いいよ〜!帰りに渡すからな。でも今は……」

「花鈴の送る会を考えないとね!」




すっかり話が脱線してしまったね。と笑う二人は本題の計画を立てるのを再開した


















その世界から居なくなった事すら忘れてしまっても



もう再会出来なくなってしまっても



違う世界に生きる“彼女”の存在を感じながら



一緒に頑張って未来を歩こうと、今改めて誓った






Fin




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