番外短編(エクシリア・ガール!)


※注意!



・エイプリルフールのために作られた作品です

・某美少女戦士アニメのパロディみたいな物語

・リドウの苗字は誰も知らない設定



それでも大丈夫だ!と言う方のみどうぞ






























みなさん、こんにちは!

私はリルです


日本生まれの短期大学生でごく普通の人間でごく普通の生活をしてたけど、ある日謎の声に導かれて異世界のエレンピオスって所に来てしまったの!



“エレンピオスとリーゼ・マクシアを救うために力を貸してほしい”



その言葉通り、私は自分の世界に帰るため、この世界を救うためにエレンピオスで生活する事になりました!















「おい、リル。これは何なんだ」

「すみません!資料不足で……」

「これじゃあ、話にならないな」




エレンピオスでの生活を余儀なくされた私は、クランスピア社って言う超一流会社に働く事になったけど……

今、私の目の前で怒るこの上司であるリドウが大嫌いです!




「はぁ……お前ここに勤めて何ヵ月だ?この前入った新人の方が役に立つな」




一々怒るし、嫌な事言ってうるさくて、もううんざり…早く帰りたい

心の底で毒を吐きながら、腹に怒りを貯めていると




「リドウ、その辺でいいんじゃないか?それはリルのせいではないじゃないか」




そう言って助けてくれたのは、リドウよりも偉い上司であるユリウスさん




「なんだユリウス。部外者は口を挟むな」

「お前がちゃんと書類を管理していないから、こうなったんだろう?それと、社長がそのことについて話があるそうだ」




ユリウスさんにそうビシッと言われたリドウはバツが悪そうに舌打ちをして社長室に行った


わはははははー!ざまーみろー!!

私は内心リドウに向かってそう笑っていると、ユリウスさんは「大丈夫か?」って心配そうに言う




「ありがとうございます。ユリウスさん」

「君はすごく頑張っているから、あいつの言葉は気にするな」

「けど、私は……」

「あ、兄さん!リル!」




その時来たのは、ユリウスさんの弟のルドガー、そしてリーゼ・マクシアから来たイバル。2人とも今年入った新人で私の後輩です!




「お疲れ様です!」

「お疲れ様〜丁度ルドガーの話をしようって所だったの」

「俺の?」



イバルに挨拶をしたあとにルドガーにそう話して頷く



「うん、リドウさんがルドガーは役に立つって言ってたよ」



そう、リドウが言っていた役に立つ新人ってのはこのルドガーの事

仕事はすぐに覚えるし、きっちりやりこなすし、料理だって得意で…


……うぅ、わたしと大違いで何だか先輩としてだけではなく、女性としても負けている気がする

すると、イバルとルドガーが私に言う




「そうかな?俺なんてまだまだ……」

「あ!もしかして、またあいつに何か言われたんですか?」

「うん、ちょっとね」

「気にしないでください!あんな奴の言葉なんて!」

「ああ。リルも頑張っているよ」



それを聞いたユリウスさんも頷いてくれた




「な?ルドガーやイバルからもそう思われているから、気にするな」

「あ……ありがとうございます!」




なんか、嬉しい言葉を言われると泣いてしまいそう……

リドウはたしかにムカつくけど、他の社員達からも迷惑してたらなって不安だったけど、今のところそうでない事がわかって安心した




「あ!そうだ、今日仕事終わったら飲みに行かないか?」

「それいいな!アルヴィンやノヴァやヴェルも誘って」

「ストレス発散しましょう!」

「いいね!よ〜し、頑張るぞ!」




そうしている内に飲み会の話しになったから、なんだか楽しみが出来て力が沸いてきた!

さっきのイライラした気持ちを忘れて私は、もう一度書類を作るために再びやる気を出してとりかかった






















夕方になり、時計を見ていると退社の時間に。書類はさっき出したから後はやる事は無い


やったーー!今日はこれで終わり!早速約束している店に行こう!


そう意気揚々と鞄を持って「お疲れ様でしたー!」って、帰ろうとした




「待て」




が、その動きは止められた

何故なら、あのクソ上司であるリドウが私の腕を掴んでいるから




「なん……ですか?」

「これ。まだ終わってないぞ」




そう言って出されたのは、さっき出したのとは違う1枚の書類




「一昨日のだが、誤字・脱字の他に重要な所が抜けている」

「すみません!えっと、じゃあ家で……」

「今日中に提出しろ」

「ええっ!けど、私これから……」

「へぇ、いつも予定無いリルちゃんはこれからデート?」

「デ、デートじゃありません!」

「なら、いいだろ?」




そう言って私の話を聞こうとせず書類をデスクに置くと、じゃあしばらくしたら自分のデスクに提出しろって言うと出ていった




あ……



あんのやろおおおおおお!!

ムカつく!本当にムカつく!!何なの!?

一々私にばっかり、こんな仕事させて!

理不尽だ!パワハラだ!!なんで一昨日のミスを今やるの!?あの提出期間は来月のはずだ!

ああああああああああ!!!今すぐ隕石が頭に直撃して○ね!!!!

もう怒りで腹が焼けそう!思わず座っていた自分の椅子を蹴飛ばすと、当たり所が悪くて足に激痛が!




「痛い〜〜〜!ううっ……」




何してんだろう私。こんな事して……

怒りはまだ消えてないけど、急に虚しさが出てくる



とりあえず、ユリウスさん達に連絡しないと……

泣きそうになりながら私はGHSを手に取って、ユリウスさんに電話した

電話の向こうからはユリウスさんの声と、もう店にいるらしい騒がしい声がして、私は申し訳ないって思いながら事情を説明する




「そうだったのか、それなら俺も残っていれば助けられたのにな……悪かった」

「そんな!ユリウスさんのせいではありません……」

「俺達はまだいるから、終わったら連絡してくれ」

「はい、わかりました。では……」




GHSを切ると、シン…と静まる部屋に余計孤独感を感じ、悲しくなってきた

孤独って言っても元々この世界の人間じゃないから、最初にこの世界に来たときから孤独か



………



はぁ…これ以上、悪い事を考えるのはやめよう


運が悪いような気がするけど、早くに終わらせて皆の所に行こう!

私は悔しさが残る気持ちをまた切り替えて、書類のミスを修正した



















「よし!これでOKだ!」




さっさと出して飲みに行きたい

その気持ちだけで、リドウが使っている部屋に行こうとしたらGHSが鳴り出す

メール?電話?そう今まで通りに考えていたけど、それは違った

なぜなら、設定している音と違うから……



もしかして!そう思って急いで画面を開くと、壁紙ではなく白い画面に文字が書いてある




“エクシー・エレン!分史エネミーが現れたよ!”





「やっぱりか!!」




そう思って、スクロールすると写真が添付されており、そこに写っていたのはトルバラン街道で暴れる見たことの無い魔物……

なんでこんな時にーーー!!

思わず書類を破りたくなったけど、その衝動を抑えてトルバラン街道に向かった














トルバラン街道に着くと、大きなオタオタが周りの木を倒したり他の魔物に襲いかかっていた




「小さいと可愛いような気がしたけど、大きいとなんだか気持ちが悪いなぁ〜……」




あんなのに触ったら泣いてしまうかもなって思って帰りたくなったけど、あんなのを放っておいたら、すぐにトリグラフに着いてしまって大問題になる

見回り兵もエレンピオスの警察でも頼りないからな……私がやるしかないか


……あ、こんなお人好しな所を見抜かれて“選ばれた”のかな?

そう思うと“選ばれた”事にちょっとイラついたけど、こうなったらあのデカオタをリドウだと思ってやっつけよう!




私は薔薇の形した水晶のブレスレットを出して握ると、天に向かって掲げて言った





「エクシリアン・プラネット・ウェーブ!!」





その直後に私は光に包まれ



堅苦しいスーツではなく



フリルがたくさん着いた可愛い衣装を身に纏い、煌びやかな装飾品をつけた戦士……



世界を守る“エクシリア・ガール”に変身した!!





はい、この世界につれて来られた時に言われた「世界を救ってくれ」ってのは、この変身して戦うことなんです

あの謎の声からくれた薔薇の形した水晶のブレスレットに呪文を言うと、こんな風に不思議な力が湧いてくる衣装を着てしまう昔小さい時に憧れていた事が起きてしまうのです

ちなみに私は主にエレンピオスを守るためだから“エクシリア・エレンピオス”。

略して“エクシー・エレン”って、謎の声から呼ばれています


もうかれこれ10回くらい戦ったきてずっと思っていたけど……これって魔法少女系だよね?

私、今年で20歳になるんだけど、大人で変身ヒロインって……色々大丈夫かな?って自分で心配してしまう


そうこうしている内に、デカオタが私に気付いて近づいてきた!

あの魔物は“分史エネミー”と言われていて、分史世界って言われる今いる世界に良く似た……つまり裏世界ってやつかな?そこから何らかの影響で、この世界に侵入して破壊しようとしているもの

通常の攻撃ではなく、私の攻撃でないと倒す事ができないから、こうして毎回1人で戦っている

……誰かに手伝ってほしいって思ったけど、謎の声はメールでのエネミー通知とたまーにしか話してこないし、誰にも話すことなく秘密にやれって言われているから出来ない


まぁ秘密にしろって言われなくても、いい年こいて何してんの?って思われそうだから話さないけどね。ハハハ……

って。いけない、いけない!こんな事ながら逃げないで、私も攻撃しないと!




「とうっ!」




とりあえず普通にキックしてみると、予想通りヌルっとしてデカオタの表面を滑った

そして、蹴ったつもりだったけど、デカオタは平気そうにしている……全然効いていないかも

動きもちょっと早いから、必殺技も当たらないかもしれない。何かで動きを封じないと……どうしよう



……いつも書類とかでは間違ったりしたけど後でちゃんと修正できたのに、なんでこんな時に何も思いつかないんだろう。悔しい。

そう思った時に、いきなりデカオタが高々とジャンプをして勢いよく地面に着地した!


すると


私が今いる街道の崖の上から大きな岩が落ちてきた!!




「っ!!」




咄嗟に逃げられて、最悪の事態にはならずにすんだ!……そう思ったけど



落ちて砕けた岩が私の右足にぶつかり、負傷してしまった!




「痛っ!……っ!!?」




ちょうどそこは、会社で椅子を蹴り飛ばして痛くした所。なにこれ……天罰?

酷すぎるよ……


目に涙を溜めながら、足を押さえていると


デカオタが私に近づいてくる

もしかして、このまま……私を押し潰す気?

嫌だ嫌だ嫌だ!自分の最期はこんなぬるぬる魔物に潰されるなんて!

私は必死に立とうとしたけど、足が動けなかった


そうしている内に、デカオタはもうすぐそこに……




「(もう駄目だ!!)」




どうにかなるわけじゃないけど、私はその場に伏せて目を瞑った!







そして



数秒が経ったような気がする




「あれ?」




目を開けて上半身を起き上がらせると、そこにいたデカオタが私に近づかないでその場に跳ねていた


なんで?


そう思って、よく見ると



デカオタの尻尾に何か刺さっていて、動けないでいたみたい




「あれは……赤い剣?」




刺さっていたのは3本の赤い剣だった

剣……って言っても、なんか細長くて形が手術に使うメスみたい









「大丈夫か?エクシー・エレン」

「えっ!?」




何処からか声がして周りを探してみると



デカオタがいる所の近くの木の上に、1人の人影がいた!

誰……!?って言うかエクシー・エレンの活動を見られちゃった!?どうしよう!

驚いて慌てて見ていると、月明かりがその姿を照らした



黒いマントに包まれてその隙間から赤と黒のグラデーションのスーツらしきものが見える。顔は黒い仮面を付けててわからないけど、黒い髪に赤いメッシュが輝いているが……身長も声からも考えると、あの人は男性かな?

まぁ、それよりも知っている人じゃなさそうだから、正体はバレてないね!よかったよかった……



って、ここにいて私をエクシー・エレンって呼んだよあの人!!

リルを知らなくても、エクシリア・ガールを知っているって……何者!?




「貴方は……!」

「エクシー・エレン。それよりも今だ!敵が反撃してこない内に」

「はっ……はい!」




ああ!そうだよ。今一番やらなきゃいけない事を忘れていた

デカオタが動けないでいる今、必殺技をやるしかない!

……謎の仮面男に見られているのがちょっと嫌だったけど



ブレスレットを外し、そこにマナを蓄えて……一気に投げる!




「フェアリー・リング・アターーーック!!」




高速に回転するブレスレットは、デカオタにヒットした!


そして、デカオタは正史世界の正常のマナに還っていく


討伐完了!じゃあ、改めまして……




「見事だ」




改めて仮面男に質問しようとしたら、立ち去ろうとしていたから慌てて呼び止める




「あのっ!貴方は何者なんですか?」

「お……私はルギエヴィート仮面。君を守る者……」

「守る者?」

「エクシー・エレン。君は決して1人ではない……それを忘れるな」

「え?」

「さらばだ。また会おう」




それだけ言うと、仮面男……ルギエヴィート仮面は木々を飛び移って行ってしまった

守るもの?なんだか、よくわからないけど…






「かっ……かっこいいかも……!」




多くを語らず私に1人ではないって言ってくれたあの人に、ハートを奪われてしまったみたい

ヤバい!よくわからない人なのに!敵かもしれないのに〜〜〜!!!


そう思ってしばらく、悶えていると…





「ああああー!書類出してないし、結局飲みに行けなかった……」




色々半端にしていた事を思い出して、ショックしてとぼとぼ会社に戻った




























会社に戻ると、もう真っ暗でほとんど人がいなかった

自分の担当の部屋に行き、電気をつけてデスクの上にあったGHSを開くと、ユリウスさんやらルドガー達からメールや着信履歴でいっぱいだ




「はぁ……一言連絡しておけばよかった……」




やっぱり行けなくなったって。せっかく私のために行こうって言ってくれたのに……ユリウスさん達にはなんだか申し訳ない

メールで謝って、明日も謝ろう……



そして、その時私はある事に気付いた



書類が無い!!




「嘘っ!!ここに置いたはずなのに…!!」




周りを見ても、自分のデスクの中を見ても無い……

私は完全に青ざめて、泣きそうになる

どうしよう……これだと、またリドウに説教される

やっぱり今日は災難だ……




「もう、嫌だ……ん?」




諦めていたその時、部屋の窓が開いていた事に気付く


おかしいな……さっきまで閉まっていたと思ったのに

そう思って窓に行くと、窓辺に何かがある

手にとって見ると、結構高めのお菓子屋さんで売っているチョコの箱と、メッセージカード

そのメッセージカードには赤い文字でこう書かれていた





“書類は私が代わりに提出した。そしてこれは頑張る君へささやかな私の気持ちだ。受け取ってくれ”





そしてメッセージの下には仮面の絵に“ルギエヴィート仮面”と…




「ルギエヴィート仮面様…!!」




私はしばらく窓の外を見ながら、夜の闇に行ってしまった彼のを思い出しながらチョコを食べました

今日は最高にラッキーでした♪






to be continued…







☆次回予告☆


「はぁ〜〜今日もルギエヴィート仮面様現れないかな〜?

そんなため息を付いていると仕事関係で仲良くなったレイアと、彼女の幼馴染のジュードが研究して作った機械の試作品を見にヘリオボーグに行く事になったよ!色んな機械があるなぁ〜……


って、大変!その中の機械の中に分史エネミーが!!


逃げる他の研究者と一緒にジュードとレイアも逃がそうとしたけど、私達はそのまま閉じ込められてしまう!

ジュードは気を失ってしまい、レイアは必死にエネミーに攻撃しようとする

私は変身して戦いたいけど、レイアが見ている中できない……!


そう思っていたら、どこかで見たことがある光が出てきて……


ええええ〜〜〜!!!?まさか……!!



次回!“夢と根性の戦士!エクシリア・ワンドマスター誕生!?”


お楽しみに♪」





END
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