激突!紫色の運命の出会い!?




クレアからの依頼は“コンフェイト大森林でヘーゼル村の人に薬などの必要な物資を届けて欲しい”との事


案内役として同じくヘーゼル村出身のヴェイグと、サポートにミントとシングを同行者として俺はその依頼を受けた

アンジュさんや皆の話を聞く限りじゃ、ヘーゼル村はウリズン帝国という大きな国から星晶の搾取と採掘の労働を強いられているため、自分達の食料確保としての畑仕事や狩りも出来ず飢えと貧困が増しているらしい


………この緑の綺麗な森のダンジョンを見ていると、ヘーゼル村だけじゃなく世界各地で同じような事があちこちで起こってるだなんて、なんか信じられない



「ウリズン帝国の奴ら、どれだけ星晶を奪い取るつもりなんだ!」



どうやらシングもそのウリズン帝国に自分の村の資源を狩り尽くされたらしく、道中にヴェイグのヘーゼル村の現状を聞いて怒りを露にした



「………シング、それにヴェイグも。今は俺達が頑張れば何とか出来るっしょ?きっとこの先もギルドに仲間が沢山加わって皆を助けられる方法が見つかるはずだ。だから帝国の奴らに負けないよう進もう」



辛い状況で皆の気が沈んでるように感じた俺は、そう励ますと隣にいたミントも頷く



「レンさんの言うとおりですね。私達の努力はいつか報われると思います」

「ああ……そうだな。ありがとう!レン」



俺の言葉は励ましだと捉えてくれたシングはそうお礼を言うと、何か思い出したように「ねえ、ヴェイグ。聞いていいかな?」とヴェイグに顔を向けた



「ヘーゼル村を支配している帝国の使者は、どんな奴なの?オレの故郷に来たのは、ものっすごい悪い奴でさ」



帝国の悪い奴か………おおよそ、見た目は細いのに魔術でめっちゃ強くて脅しに関して口が上手い奴なんだろうな。例えば………



「(ヴェイグ達の世界(元ネタ)であるリバースだと……さしずめ、サレみたいな感じかな)」



リバースで王国騎士でそんな風に平気で人をいたぶる。なんて言えばサレだもんね

でも、ここはマイソロジーで色んなテイルズキャラが出てるとは言え、敵キャラまでは出ないだろうな〜



「村一番の力自慢がかかっていっても汗一つかかずにあっさりと倒してしまうくらい強い騎士だったんだ。紫色の髪の、変なしゃべり方をする奴だったけど」



………………



「えっ!?」



い、今なんと?騎士で紫の髪の、変な喋り方?

………ははは。んなわけないよな。それだけの特徴なら他にもヴェスペリアのイエガーだって該当されるし!

落ち着け。落ち着くんだ。俺……!!



「レン?」



話の間にいきなり声を上げた俺を、ヴェイグがどうした?と尋ねた



「あ、あ、い、いやいや、その…………そ、そんな変な奴が居るんだなぁって信じられなくて。ねぇヴェイグ」



何とか話を戻そうと、誤魔化して心の中で自分にも言い聞かせた

「大丈夫、きっと違う」と


だけど………



「いや、残念だが、そういう人間をオレは知っている…………まさか、『サレ』か?」



俺の当たってほしくない予感が的中してしまった



「えええええ!?嘘だろ!?」



まさか「それはないだろうなぁ」って考えていた事が的中するなんて思っていなかったから、思わず驚きの声を上げてしまう



「レンさん。だ、大丈夫ですか?」

「あ、ああ!うん!大丈夫!超大丈夫!!だけどねっ!そんな変な奴が存在してるなんて驚いちゃってね!!うん!!」



また突然声を上げた俺に、次はミントが心配そうに声をかけてくれた

俺は必死に自我を保ちながらミントに何も問題ないと伝える

落ち着け。落ち着け。落ち着くんだレンよ!

いくら、サレがこの世界に居る事がわかっても、まだ“対面する”とは決まったわけじゃない!!



……………はい。そうなんです



俺、レンは…………



テイルズで最初に惚れたキャラがサレなんです!!



しかも、その惚れた時からずっと今でも忘れられなくて……!!



だから、いざ、サレに会うんじゃないかと思うと、緊張という槍に突かれて口から色んなものが出てしまいそうで…………!!



「サレという騎士の悪行は有名です………彼は嵐を起こす力を持っていて、命令に従わない村を幾つも破壊しているとか………」



一人で今にも沸騰しそうな気持ちを押さえ込んでると、俺が知らないと思ってミントがサレについて教えてくれた

俺は口では「そうなんだ〜」って言いながら「知ってますよ!!!それにブルーベリーとかラズベリーとかワインとか好きで盗み食いするんだろう!!?」と心は穏やかではなかった



「じゃあ、ヘーゼル村には今、オレの村と同じ奴が来てるってこと!?オレの村も、初めは星晶を採られない様に抵抗したけど、土地も村の人も犠牲になるから大人しく従うしかなかったんだ………くそっ、オレにもっと力があればッ!!村のみんなも、星晶も守る事が出来たのに!!」



シングが自分の村に来たのと同じ人物がヘーゼル村に来てるのを知って、かつて守りきれなかった無力さを思い出して悔しさで歯を食いしばっていた



…………そうだよ。レン。今は村の資源不足を手助けしなきゃいけないんだ

いくら惚れた相手だからって、そっちに意識を向けて任務を疎かにしてはいけない

そうだ。相手は敵なんだ!手加減したらこっちが危なくなるかもしれないし、対峙したら全力で抵抗しないと………!



俺は個人的な感情に流されないように改めて自分に言い聞かせてると




「!、あれは……!」



ヴェイグが立ち止まり、遠くの何かを見つけて険しい表情になった



「何?何かあったの?」



ただならぬ彼の様子に小声で尋ねながら、俺もその方向を見た



そこには…………







「僕と来てくれるかな?ガルバンゾ国王女、エステリーゼ様」



行き止まりに立ち尽くしたピンクの髪の上品そうな女性が、紫の髪に色白い肌の男に追い詰められていた





え………………





うそだろ…………………




いたよ………………






本当にサレいたよ!!!!!マジか!!!??


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