ノーチラス号のかたちを真似た瑕瑾

2019/12/25
飴玉の雨を舐める‖眼前にはただただ白い雲があった。それとひとり、女がいた。ぱくぱくと口を動かしているように見えるが如何せん音が聞こえない。ただ白い雲と何かを喋っているらしい女のみが自分の見える全てであった。おかしな事に自分は女を知っている気がした。顔に見覚えはないし名前もわからなかった。ただ、女の何とも言えぬ髪の色だけが自分の脳裏をかすめて何かを燃やしているようだった。


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