ノーチラス号のかたちを真似た瑕瑾

2021/02/21
禁欲主義をてらったところで隠しきれない欲気が表層に滲んでいるのだ。‖悪趣味だと思った。試されていると思った。弟は何も語らない。代わりに、常に怯えを含ませていた。それは誘いをかける時に微妙に合わぬ視線であったり、矢継ぎ早に連ねられる言い訳だったりから滲むのだ。彼は何より俺の拒絶を恐れているようだった。


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