黄泉竈食ひもカニバリズムもできるまなざし

2021/03/16
「それ」は、ひどく醜悪だった。 「それ」は言うなれば欲望であった。その歳の青年には珍しくもない衝動だったが、「それ」の本来あるべき姿ではなかった。‖うだるような暑さに拭っても拭っても噴き出す汗。部屋に籠った熱気を縫って逸らすことの出来ない視線に、一種の強迫観念と言いようのない興奮を覚えた。


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