記録 パロミノの心臓2021/04/16 「もっと単純にさ、好きか嫌いかで言ったら好きだし、『愛してる?』って聞かれたら『もちろん』って答えるけどね、一緒にいたいかどっか行ってほしいかって言われたら、そう、今だけはちょっと距離を置きたいんだよ」‖大好きな花の名前を、聞いた。めずらしくもないその名が、どうして耳に止まったのかはわからない。だけど、そうして振り向いたときに見えた膝丈のフレアスカートがとても綺麗で。つぎに目にはいったのはきらきら輝く宝石みたいな瞳で。一緒にいる男に笑いかける表情だって美しくて。僕のものにしてしまいたいと思ったのだ。その真っ白なブラウスも素肌も、僕だけの赤で染めてしまいたいと。うん、そうだよ。愛してしまったんだ。こんな愛し方しかしらない僕だけれど、それでも、君を好きだった。だって僕は、どうしようもない殺人鬼。 ;prev or next ☂top page |