記録 パロミノの心臓2021/04/17 あとは天高く堕ちるのみ‖これは呪いだ。私の呪いだ。 目の前でエグエグ止まらない嗚咽に苦しんでいる貴方を眺めて良い気味だと思った。 暗い宇宙にひっそりと棲むちいさな孤独ないきものなのだろうと思った。 私が如何様に背を撫で慰めを嘯いてもきっと一度きりも頷かないのだろう。 貴方以外の誰も貴方をわかり得ない幸せの心地にいつまでも揺蕩っているのだろう。 どうか貴方が泣き止まぬよう、キスをした。 「優しくするなら、優しさを装わないでおくれ。僕はきみが好きなのに」 私は笑ってしまったが、貴方にはわからないだろう。 私はそんなこと知らない。貴方のそばに居たいだけだから。 ;prev or next ☂top page |