シャムロックの手錠

2019/11/24
生きていて、死んでいる。‖耳の奥で蜩の鳴き声がわんわんと響いている。藺草の香る畳に寝転んで目を瞑れば、眼裏で夕焼けに染まる白いワンピースと長い黒髪がふわりと靡いた。黄昏時に相応しく、その顔ばせは赤く染まっていて、誰とも知れない。夕闇に溶け込んでゆくその姿は何だか懐かしく、同時に怖いとも感じた。


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