記録 10,911mに隠した怯え2020/02/01 かくも所以は君が残した呪い‖斯くの如くに現れた残像は屡次に及び私の望んだ形にはならない。お前には来ないよと語りかけるかの様に、不審な笑みを残したまま空気にとける。そして例の如く決まって煙に巻かれた私は、また静かな誰もいない寝屋で目が覚める。夢か、という嘲笑も何度繰り返したか分からないが、空にはまだ煌々と三日月が笑みを作っていた。心の臓がどくどくとけたたましく鐘を鳴らしている。浮上した熱を冷ますかのように夜の帳は開きはせず。このように醜い己を身の内に潜ませる心の広さ、もとい慈悲の心には感服するが、如何せん元を正せば「夜」のせいなのである。その様なもの初めから存在せねば、私はこのように目覚めないでよいものを。落ち着きを取り戻した胸に手をあてて独りごちる。 まだ夜は明けぬ。 ;prev or next ☂top page |