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7月。ジリジリと暑くなる毎日に本格的に夏やなあ、なんて思う日々を過ごしている。

最近は大会に向けて毎日練習漬けで、今日はひさしぶりの休息なんて理由で部活が休み。しかしまあ特に予定もなくて、することもなく家でごろごろしていた。
ベッドに寝転がってぼーっと窓から景色を見れば空は綺麗な青で満たされていて、こんなにいい天気なのに外に出ないのはなんだかもったいない気がしてきた。

俺はベッドから起き上がって髪に少しついた癖を直しながら玄関に向かう。
行くあてなどは全くないが、それでもなんだか外に行きたくて俺は靴を履いて家から出た。
ドアの向こうは昨日までと同じジリジリと照りつける太陽の光が降り注いでいたが、なんとなく清々しい風が吹いているように思えた。

「今日もあっついなあ…」

忍足謙也、中学3年の夏。