強く生きろ name
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母親は小さい頃に亡くなり、父親に育てられたのも束の間。
再婚相手にいびられ、あげくにはその相手との間に子供が出来た。

私の存在は今誰にも必要とされていないのだろう。

そう思うと全てが嫌になった。
弟である小さい男の子は、何の疑いも見せずに私を姉と慕ってくれてはいるけれど。
いつかはきっと、君も私を見限るのでしょう?


下に広がるのは地面。

上に広がるのは青空。

このまま空を飛んで行ける事ができるのならいいけれど、人は重力に逆らう事はできない。

だから、とりあえず私は地に落ちようと思います。今は亡き母に会えたらいいなとは思うけれど。
今はもう、その母親の顔だって思い出せません。

一歩進ませた足は空を切り、そしてそのまま私は地面へと落下する。

最後に聞こえたのはお姉ちゃんと叫ぶ弟の悲痛な叫びと、現母と父の、私の名前を呼ぶ声。

そして、頭から吹き出る血を私は何故か上から見て、そしてそのまま気を失った。




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