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次の日、学校に行くとなぜか連れてこられたのは保育施設、わかばパーク、というところだった。
「全く...なんで私ら無関係の生徒まで連帯責任かねー...」
「面目ねえ...後すげぇ噛みつかれてる」
「私たちももっちりとビンタされたよ。全員平等に扱わないと不公平だからって」
昨日の放課後、岡島のあの突拍子もない言葉はやっぱり何かを引き起こしたそうで。
このわかばパークの園長さんの上に落っこちたらしいのだ。
そういうことを予測できなかった私たちにも非があるし。計算が得意な私にも前提として彼らが一般市民で暗殺を行っていても人間だということを忘れていた。
寺坂くんの肩に噛み付いている子供の脇に手を入れて抱っこする。そっと首筋に手をやって、皆には怪我はないんだよね?と聞いた。
「おう...わりーな」
「ううん。大丈夫。きちんと常識っていうものを考えないといけないよね、私たちも」
「あぁ...」
相当説教でもされたのだろうか。参っているような顔で落ち込んでいる寺坂くんの頭を何度か撫でてあげて、私は子供をあやすことに専念した。
ところどころ穴が空いていたりするボロい床。
なんでもここの園長先生は、待機児童や不登校児を片っ端から格安で預かっているらしく。職員すら満足に雇えていないんだそう。
その最大の戦力を奪ってしまった私たちは、園長先生が退院して戻って来る二週間で、何かができるのではないかと考えた。
「よし皆、手分けしてあの人の代役を務めよう。まずは作戦会議だ」
磯貝くんの声掛けに、全員一旦一つの場所に集まる。
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