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さぁ、どうする。全員で話し合う。
以前渡された花束に盗聴器が仕込まれていたらしい。それを見つめながら、徹底的な計画に、私は感嘆のため息をついた。


「鷹岡やシロの時と同じだな、俺らを人質にして殺せんせーを弾きだすのが目的だろう」
「くそっ...!!厄介な奴に限って俺らを先に標的にする!!」


壁をたたきながらそう叫ぶ杉野くんに、狭間さんが冷静にいった。


「しょーがないんじゃない。私ら大金稼ぎの一等地にいるんだから」
「その通りだと思う。狙われて当然だよ、私たちの場合。そりゃ世界1の殺し屋さんだってそうするって」


私は狭間さんの言葉に同意する。こんなにも殺し屋に狙われやすい中学生は、全国探してもここしかいないだろう。


「使うか?これ」


机に畳まれておいてある超体育着を持って寺坂くんが言う。
こんなにもすぐに実践で使われることになるとは...。私たちは立ち上がり、その体育着を取り出した。


「守るために使うって決めたじゃん。今着ないでいつきんの」
「ま...あんなビッチでもいろいろ世話になってるしな」
「最高の殺し屋だが知らねーがよ、そう簡単に計画通りにさせるかよ」


やる気はもちろん、十分だ。必ずクラス全員で、ビッチ先生を取り戻す。







死神に言われた通り私たちは言われたところにやってきた。イトナくんの作ったヘリを飛ばし、私が律とともにそのヘリに搭載されて居るカメラで分析をする。


「空中から一周したが、周囲や屋上に人影はない」
「こっちも。温度探知、音探知もしたけど、罠もなさそうだよ」
「あのサイズじゃなかに手下がいたとしても少人数だね」
「それと、花束を盗聴器に仕込む必要があったってことは、逆に考えるとその直前のこっちの情報には詳しくない確率が高いってこと」


各々が準備運動や仕込んでいる武器をいじっていれば、クラス委員の磯貝くんが仕切る。


「いいか皆。この超体育着や、皆がそれぞれ殺せんセーを殺すために開発した武器。敵がどんだけ情報通でも、俺たち全てを知ることはまず不可能。それがこっちの強みだ。おとなしく捕まりに来たふりをして、すきを見てビッチ先生を救出。全員揃って脱出する」


私は手に握っていた律に声をかけた。


「律、12時になっても戻れなかったら、殺せんせーに事情を話しておいて」
「わかりました、マスター。皆さん、どうかご無事で」


私は律をポケットに入れてしまい込む。さぁ、ビッチ先生救出計画の始まりだ。





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