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「よくわかんないんだけどさ、あんた達を狙ってんだよね、あいつは」

私がそういえば、緑間が私に怪訝そうな目を向ける。

「なぜかなんて、私はわかんないよ、緑間。でも、あんた達バスケ部レギュラーに近い存在の、さつきが憎くてしょうがない。なら、






殺っちゃおう…..





て、あいつは思ってんじゃない」

それをきいて更に顔を曇らせるみんな。
まぁ今のは私の言い方にも悪いところがあった。だからそんな顔で私を見ないでよ、征。

「私が考えているのは、この世界に来て、この力を手に入れるかわりに、何かを代償として払っているはずなの。自分の命とか」

「たしかにな。それだけのことをノーリスクでやれるとは到底思えない」

「うん」

シンさんも思い当たるフシがあるようで、少し考え始めた。
私は早く終わらせようと腕時計に目をやる。
ミシミシと軋みはじめた私の腕時計。これはもうそろそろあっちの世界が動き始める事をさしていて。


「私はもう一度あっちに戻って、時間を止めてくる。まぁあいつにはもうきかないと思うけれど、他の人達の時を止める必要があるからね。それと、何か手がかりがないか、もしかしたらあいつを殺せれたら殺してくるし、無理だったらこっちには来ないように結果張ってくるから。バスケ部諸君はさつきを守ってて。敦おいてくから、何かあったら敦に言ってね」

「えー夏生ちん、おれも行く」

「マギのいうことを聞け、敦」

「…赤ちんもいうならわかったよ」

ずいぶん聞き分けのいい子に育ったこと。私はごめんね、と敦の頭を撫でてやり、シンさんに耳打ちする。

「何かあったら、おねがいしますね」

「任せとけ。こういうことしか、俺達はできないからな」

「いえいえ。あと、ヤムライハさん!」

「なにかしら、夏生」

相変わらずでかい胸だ…。胸の方にやっていた視線をあわててヤムライハさんの目に移し、口を開く。


「ヤムライハさんは常に、私との連絡係りですので、おねがいしますね」

「わかってるわ。結界もはっておけばいいのね?」

「はい」

任せなさい、とウィンクをしてもとの立ち位置にもどるヤムライハさん。美人だな、とよくわからない感想をココロの中にしまって、未だざわざわしているバスケ部の面々に目をやる。
緑間がいればおそらく大丈夫だろう。さつきは青峰が守ってくれるはずだ。*瀬と黒子君も。
もう少しで時が始まってしまう。

私は慌てて扉付近に行き、少しの間任せたということをシンさんに言う。そして、未だに恐怖が目から消えない親友のさつきの顔をみた。
私の視線に気づいたさつきは私の顔をみると、少しだけ不安は消えたものの、まだ怖いという感情を抱いていて。

「(大丈夫)」



口パクでそういえば、目を少しだけ見開いたさつきが、笑顔になった。
小さくうなずいたさつきをみて、私は満足気に行ってきますとつぶやいて、征とともに扉からでたのだ。




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