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相葉に言われるがままシンドバットさんの後をついていく。
広場には、ジャーファルさんが着ているような服を来た人たちがいた。
「彼等は俺の部下だ」
一人一人自己紹介をされ、俺達も自己紹介をしていく。
今の現状をみれば、すべて言うとおりにせざるを得ない状況だ。
「お待たせしました、シンドバット様」
「あぁ、きたか、三人とも」
シンドバットさんの声で全員後ろを振り向く。
彼の部下と同じような服をきた赤司に紫原。
その間には、相葉がいた。
「「「....!?」」」
胸元を大きく開けた上着に、足下も大きく開けている。
ここでこういう姿をしているから、あっちの世界でもああいうふうなのか、と思った。
「もう少し開けたらいいんじゃねーの?」
「うるさいですよ、シャルルカンさん」
赤司と紫原に挟まれた相葉は俺らをぐるっと見渡すと、少しの間黙りこみ口を開いた。
「みんなは今何もわかっていない状況だと思う。だから、一つひとつ説明していきたいと思う。みんな、席ついて」
相葉がそういうとシンドバットさんの部下が一人ひとり俺たちに椅子を引いて座れと言う。俺たちはおとなしく座り、隣にはとりあえずさつきを座らせた。
「俺達はどうすればいいかな、夏生」
「シンさん達にも聞いてほしいことなんです」
「わかった。ジャーファル」
「はい」
ジャーファルさんは、周りにいた侍女さんたちをそとに追いやり、扉を厳重にしめた。
「おそらくこれで、漏洩することはないでしょう」
「ありがとうございます、ジャーファルさん」
相葉はそう言うと、椅子に座る。シンドバットさんも座るが、他の部下の人たちは俺たちを囲んで警戒体勢になっていた。
「さて、と...まずはなにから話しだせばいいのやら。とりあえず、私と征、敦はここの世界の住人です。私はマギといって、ここの世界の…んーと、いわばリーダー..みたいな?なんていえばいいのかわかんないんだけど、魔法使いのボス的な立ち位置なの」
「魔法..!?」
*瀬が驚いて腰を浮かす。まぁ確かに俺も驚いてるわけだが、たしかにあの時魔法みたいなの使ってたし、あれが魔法じゃなきゃなんなんだよってなるからな。
「うん。そして、この世界には神様的なものがいて、その神様が作るダンジョンみたいなものを攻略すればね、こういう武器を手に入れられるのよ」
と、相葉はシンドバットさんを指さす。シンドバットさんはすこし苦笑しながらも腕を広げて俺たちに見せるように立ち上がってくれた。
「この人の体にたくさんある金属器、これらはすべて武器です。でもまぁこの人はマニアみたいなものだから病的にたくさんある」
「病的って…」
シンドバットさんはまたもや苦笑しながら席に座った。
「アリババ君とかいたら結構便利だったんだけど…まぁいいや、話を続けるね」
アリババ…?と俺は疑問に思ったが、続ける相葉の難しいというかよくわからない話に耳を傾ける。
「それで、まぁ私も征も敦もその武器は持っている。私が持っているのは、別次元を移動できる神様だったの。だから、その力を使ってこの世界から別の世界にいって、違う人生を送るとともに、すべての世界の均衡を保つ役目を果たしているのよ」
「なぜ、ここにいようとは思わなかったのだよ」
「私のマギとしての役目が世界の均衡を保つことだからかな。この力を手に入れてから、語りかけてくるように、こいつが言うのよ」
と、#nam1#は腕時計に手をやる。
「というのはまぁこじつけでさ、私達はここにはあまりいい思い出もないしね。もちろん、シンドバットさんや八人将の方たち、他の国の人たちに出会えてとても幸せだけれども。もともと私達は奴隷だったし、自力でそこから這い上がってきたようなものだから。なんとなく、ここから出たい、ってどこかで思ってたの」
そう口にする相葉の隣で、シンドバットさんや他の部下の人たちは少し苦しそうな顔をする。赤司や紫原はなにも変わっていないように見えるが、紫原はどことなく遠い目をしていた。
「それでね、なんとか世界は均衡を保っていた。なのに、つい最近、全く違うところから女が紛れ込んできた」
「女って..」
「黒子君が思ってる通りだよ。愛川姫。あいつは私が管理をしているにもかかわらず、無断でこの世界に紛れ込んできやがった。おそらく、誰かが無理やりねじ込ませてきたんだと私は踏んでる。その誰かは誰かは知らないけれど、早くしないと愛川の力が暴走することになる」
「おい、力ってなんだよ」
「男子を自分の虜にする力」
となりでさつきが息を呑んだ音がした。
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