03
俺のクラスには生徒会長様がいる。
学業にも抜かり無く、いつも学年上位にいるような、そして生徒や教師からも人望のあついまるで模範生のような女子が。
だからといってあいつがすげー真面目で堅物なやつ、というわけでもなく。
おさげで眼鏡とかしてて地味な女、ってわけでもない。
むしろ、若干見た目はちゃらい部類に入るだろう。
別に化粧をしているわけではない。ギャル、とかそういうんじゃなくて、スカートは生徒会長のくせに短い。すげー短いとかじゃなくて、普通の生徒とおなじように折ってるかんじ。
暑い日は第二ボタンまでブラウスを開けたり、短いスカートで足を組むのが癖でけっこう俺達男はそれをちらちら見たりしてる。
あいつの第一印象はクールな女。突っかかりにくい女子だと最初は思ってた。冗談通じねー感じの。
ところが、それは全く逆で、むしろそいつと話すとすげー気が楽だし、本当に女かよ、って感じで下ネタとか恥もせずにいってくるやつ。さつきを覗けば女子の中で一番一緒にいるやつだろう。
「よー相葉」
「お、青峰じゃん。なに、また堀北まいちゃんのグラビア?」
「この胸はやべーな」
「私もほしいわ」
「さつきぐらい?」
「欲しい欲しい。毎日頑張ってんだけどねー」
よく知らない女子と弁当をたべてる相葉の隣に行く。
よく食い物食いながらこんな話しできんなこいつ、と俺は溜め息をつきそうになる。
まぁそんなところが結構好きだったりすんだけどさ。
「あとで宿題見せろよ」
「は?」
「いいだろ、俺達の仲じゃん」
「めんど」
「生徒会長だろーが、お前」
「うわーこういう時に限ってそういう。やり方は教えてあげるから答えは自分で探しなよ」
「へいへい」
なんだかんだで面倒見のいいやつ。
それが俺の、こいつの印象だった。
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