幻竜族の歴史



ドラゴン一族の中で最も魔力に長ける。
元々は有毛竜(全身の50%以上を体毛が占める)と無毛竜(一部にしか体毛がない)の間で差別はなかった。
有毛竜のゼルゲノスが王として幻竜族の都ラディオールを仕切っていた。
しかし、25万5000年前にゼルゲノスの二人の側近の間に確執ができた。
世界を征服する事を考える王妃の弟の無毛竜ナイガルと、世界の秩序を守る考えの王の息子の有毛竜サーライン。
ナイガルは汚い手を使い、サーラインの妻を人質にし、怒り狂ったサーラインに殺された。
ナイガルの考えは彼の幹部のみが知っており、それを支持していた(その幹部は全員無毛)。
幹部達はナイガルの遺言(有毛竜を滅ぼせ)を果たすべく団結し、サーラインを欺き殺した。
3年に亘りその血縁者も次々と殺され(もちろん王であるゼルゲノスも)、一番若かった幻竜王の孫だけは利用価値があるとみなし、ある者に封印される。
王妃は錯乱し自害した。
それから無毛竜達は有毛竜を禁忌の存在と伝え、都ラディオールは炎上した(幻竜族確執戦争)。
有毛竜は多数犠牲になり、都から遠く離れ各地に散った(多くは下半球に移動)。小さな村を作り、隠れながら肩身の狭い思いを強いられながら暮らした。
後世の有毛竜はいつしか人型の時は髪や目の色が変わるようになった。
さらに都やその近郊で生まれた有毛竜は、竜の姿になることを隠し通さなければならなかった。
もし、発覚した時は成者の儀の時に殺される。
抵抗した場合は時を待たずその場で。



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