隠し事と軍師達


―「翌日。」の続き。―



「おはよう、夢女君。」

「半兵衛、おはよー。っても、もうお昼くらいやけどな。」

「三成君には会ったかい?」

「会った会った。ちゃんと生存確認したよ。」

「良かった。そのおかげか夢女君の顔色も良いみたいだね。昨日はよく眠れたのかい?」

「ひぇっ!?あ、う、うん!!寝た寝た!!」

「夢女君?」

「あーっと……ちょっと刑部達にも挨拶に行ってくるわ!じゃっ!!」

「夢女君!?」










「三成よ。」

「何だ、刑部。」

「賢人がぬしを探しておった。」

「半兵衛様が…?」

「慌てた様子であったが……」

「わかった。」






「刑部ぅー。おはよー。」

「…やれ、どうしやった。」

「え、何が?」

「妙な歩き方をしておる故。」

「えっマジで。」

「一見わからなんだがな。怪我でもしやったか?」

「いや、大丈夫。何でもないよ。もう痛くは無いし。」

「もう?」

「…いや……そのー……」

「……夢女よ。」

「な、何?」

「昨夜はよく眠れたか?」

「も、ももも勿論んん!」

「……賢人が三成を探しておる理由がよう解った。」

「……へ?」




 





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