眠るあの子にXXX(1):緑谷
(緑谷)※睡姦ネタです



其れは衝動で、歯止めの効かない欲求。


僕は、目の前で無防備に眠る彼女に手を出さずには居られなかったのだ。


***


『ヒーロー密着24時』。それは僕となまえちゃんがこよなく愛するテレビ番組のひとつで、そのタイトル通り今人気のプロヒーローに24時間密着する……といった内容のものだ。年に数回、そして深夜帯での放送。リアルタイムで見る事は中々難しいけれど、放送が決まると必ず録画する様にしていた。


−−−「実はね、この前のヒーロー密着24時見逃しちゃったの……」

久しぶりに一緒に昼食を食べた時、なまえちゃんは落ち込んでいる様子だった。ずっと楽しみにしていたヒーロー密着24時を見逃した上に録画も出来ていなかったらしい。気持ちは良く分かる。分かり過ぎて辛い。ヒーロー密着24時は見逃したらそれくらい落ち込む番組だ。


取り敢えずこれだけは言わせて欲しい。しょんぼりとしているなまえちゃんに「録画してあるけど良かったら見に来る……?」と聞いた時の僕に一切疚しい気持ちは無い。落ち込んでいる彼女の事を純粋に喜ばせたかっただけなのだ。

なまえちゃんはそれはもう喜んで「次のお休みが楽しみー!あっ、引子さんにも会えるかなっ?」と花が咲くような笑顔を向けてくれた。喜んでもらえて良かったなあ、と僕もつられて笑って−−−……そして、迎えた当日。


なまえちゃんの華奢な体を組み敷いて、僕は自分の中に残った数少ない理性と戦っていた。

……約束通り僕の家に遊びに来たなまえちゃんと、僕は録画していたヒーロー密着24時を見始めた。そこまでは、うん……良かった。予定通りだ。何ら問題ない。プロヒーロー(この回はシンリンカムイの密着回だった)について話しながら2人でヒーロー密着24時を見るのは想像以上に楽しくて、時間が経つのは本当にあっという間で。


……ところでこの番組、ヒーロー密着『24時』というだけあってかなり見応えがある。何と時間にして4時間。かなりのボリュームだ。


−それは、見始めてから数時間後の出来事だった。不意に甘い匂いが濃くなって、僕の右肩に重みが加わる。ドキリ、とした。も、もしかしなくてもなまえちゃんに甘えられている……!!?えっ、急に?何でだ!?

緊張からか急激に乾いた唇をひと舐めして、しっかりと潤してから「あ、あのなまえちゃん……?」と名前を呼ぶ。返事は無かった。……返事が、無い?


恐る恐る隣に視線を向けると、想像以上に近い距離に居るなまえちゃんに戸惑った。長い睫毛は伏せられていて、僕の大好きなパーツのひとつである煌めく瞳を見る事は出来ない。ふっくらと柔らかそうな唇からはすぅ、すぅ、と規則的に甘い吐息が漏れて−−−……ああ、眠ってしまったのか、とそこで漸く理解した。


「なまえちゃん、……寝ちゃった、の?」


触れ合っている肩から伝わる彼女の温もりが、僕の体をじわりじわりと熱くさせる。僕にもたれ掛かって眠る彼女の横顔にごくりと生唾を飲み込んだ。……可愛い、なあ。僕の意識は完全にテレビからなまえちゃんへと移っていた。食い入るように寝顔を見つめて、不意に視線を胸元へと向けて……そこから目が離せなくなった。服の隙間からちらりと覗く柔らかそうな胸の谷間。見ちゃいけない、とそう思うのに僕の顔は縫い付けられたように動かない。柔らかそう。美味しそう。……触りたい。思考が厭らしい事でいっぱいになって、慌てて頭を振った。な、何を考えてるんだ僕は!


ふう、と息を吐いて何とかなまえちゃんから視線を外す。無理やりテレビに目を向けたけど、内容なんて全く入ってこない。なまえちゃんは完全に寝入っているようだった。力の入っていない彼女の体が最初の位置から段々とずれ下がっていくのを感じて、慌てて支える。


……なまえちゃん、寝辛そうだ。……多分、横にしてあげた方が良いよな?うん、絶対その方が良い。そうだ、ベッドに寝かしてあげよう。

ここまで来たら邪な気持ちがゼロだった、とは言い切れないかもしれない。なまえちゃんの体を横抱きにしてベッドの上へと運ぶ。その間もなまえちゃんは気持ち良さそうに眠っていて、起きる気配は一切無かった。


「よいしょ、っと……」


自分が普段眠っているベッドで、好きな女の子が眠っている。…………この光景、一生忘れないようにしっかりと頭の中に刻みつけておこう。一仕事終えた僕はすぐにベッドから離れようとした。けれど……離れられなくなってしまったのだ。

なまえちゃんに寝言で「出久くん、」と、呼ばれたから。


出久くん、と呼んだ唇に視線が吸い寄せられた。眠るなまえちゃんは無防備で、白いシーツに散らばる髪からは色気が漂っていて、ショートパンツから伸びる足は凄く、柔らかそうで。


ギシリ。体重を掛けた事でベッドのスプリングが軋んだ。なまえちゃんの匂いが、僕から正常な思考を奪っていく。気が付けば彼女に覆い被さっていた。あどけない寝顔を見下ろして、唇と唇が触れ合いそうな距離まで顔を近付けて。互いの吐息すら感じる距離。すぐ側になまえちゃんの柔らかそうな唇があって、あと少し顔を寄せたら、キスが出来てしまう。

けれどなまえちゃんは深く寝入ったまま。僕が今からしようとしている事に気付いてすら居ない−……。


「っ、……なまえ、ちゃん……」


ちょっと、だけ。

ふに…と唇に伝わる柔らかな感触に、自分でしておきながら目を見開いてしまう。嘘だろ、女の子の唇って……こんなに柔らかいのか?確かめるみたいにもう一度唇を押し付けて、彼女の唇を味わいながら思わず息を吐いた。マズい。一回だけキスをしたらやめようと思ったのに、止まれない。なまえちゃんの唇が、甘い。


唇の柔らかさを知ったら、次は唾液の味も知りたくなった。彼女が深く寝入っているのを良い事に僕は半開きの口の中に舌を滑り込ませる。むちゅう、と唇を深く押し付けて口内を舌で蹂躙する。ああ、ああ、凄いっ……僕、なまえちゃんとディープキス、してる……!何という背徳感、何という興奮!この時既に歯止めが効かなくなっていた僕はなまえちゃん、なまえちゃんと彼女の名前を小声で呼びながら勃起した性器を柔らかな太腿に擦り付けていた。勿論、無意識だ。

彼女の存在は僕にとって麻薬だと思った。一度こうして味わってしまったら「やめる」という選択肢が見つからなくなる。止め方が分からない。分かってる。こんなの、犯罪だ。寝ている女の子に手を出そうなんて−……。分かってる、けど……。

ぐちゅぐちゅと唾液が混ざり合う音がする。僕の体液となまえちゃんの体液が混ざり合ってる。凄い。これってもう実質セックスみたいなものじゃないか?名残惜しいけどゆっくりと唇を離す。なまえちゃんが眼を覚ます様子は無く、彼女のピンク色の唇は僕の唾液でしっとりと濡れていた。


「は、ァ……ごめんなまえちゃん……」


−−−僕、やっぱり止まれそうにないや。