動物と話せる子と警察学校組@

いつものように降谷ちゃんを冷やかしに…では無く様子を伺いにやって来たポアロで偶然隣の席だった女の子の向かいに座り「名前さん、動物と会話できるの?」と目を見開いた眼鏡の坊主の言葉に俺たちも目を見開いた。

「しーっ!声が大きい!」と慌てた様子で人差し指を口の前に立てた女の子は「他の人に聞かれたら変な人だって思われちゃうじゃん!コナンくんなら誰にも言わないと思って話したのに!」と唇を尖らせてからグラスに刺さったストローをぱくりと咥えた。

「ご、ごめん…だってまさか、そんな理由だとは思わなくて…」と苦笑いで謝った眼鏡の坊主に「信じなくてもいいけどね。このこと知ってる人、あんまりいないし」と肩を竦めた女の子はへらりと笑う。その後は何てことの無いただの雑談。

新作のミステリー小説が〜とか、近所のカフェのコーヒーが〜とか、そんな他愛も無い話。「ふぅん」と呟いた俺と同じように何かを考えるような表情をする松田たちに思わず苦笑いが零れた。おいおい、全員揃ってあの子達の会話、盗み聞きしてたのかよ。

「お前ら顔、怖いよ」と笑いながらコーヒーカップを傾ければ「あ、あぁ…そうだよな、悪い」と伊達がハッとしたように苦笑いを零して「ごめん、ちょっと気になっちゃって」と諸伏ちゃんが肩を竦める。

少し離れた所で何やら作業をしている降谷ちゃんの耳は言わずもがな、こちらに意識が向いていることだろう。そして、一番の問題は今にも飛び出して行きそうな隣の男。

「陣平ちゃん、いきなり声かけるとか、ダメだからね」と事前に釘を刺せば、舌打ちと共に「分かってるよ」と不満気な声が返ってくる。分かってる…って言うより何とか言い聞かせてる、の間違いだろ…と思わず苦笑いを零してしまう。

とは言え、既に俺たち全員の意識は彼女に向いている。さて、どうやって仲良くなろうかなと考えを巡らせながら冷めてしまったコーヒーに口を付けた。
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