【電話もらえて嬉しいよ】の続きみたいな
※ちょっとだけ注意※
ノックの音がトラウマになってしまったことを知らない萩原が香澄ちゃんの病室をノックしたら返事が無くて、何かあったのかと思って「香澄ちゃん、開けるよ」って断りを入れた上で扉を開けたらベッドの上で真っ青な顔でカタカタ震えているから慌てて駆け寄って抱き締める。
「っ、また、またあのひとが、くる…っ、やだ、やだ…っ、こわい…っ、やだ、」って震える香澄ちゃんを見て自分のノックのせいだって気付いた萩原が香澄ちゃんの頭を抱えるように抱き締める。
「大丈夫。もう犯人は捕まったから、怖くないよ。大丈夫」ってとんとん、って背中を撫でながら香澄ちゃんの耳を自分の胸に押し付けて心音を聞かせてあげる。
「はぎっ、はぎわら、さん…っ、」ってぽろぽろ泣きながら縋り付いてくる香澄ちゃんに「うん。ここにいるよ。大丈夫、大丈夫。怖くないよ」って何度も伝えてあげれば香澄ちゃんの呼吸が少しずつ穏やかになっていく。
この調子だと医師や看護師のノックにも覚えていたのだろうと察知して「俺がいるから、大丈夫。ゆっくり休んでいいんだよ。大丈夫だからね、香澄ちゃんの傍にいるからね」って寝かしつけるようにゆっくりと背中を叩けば、ワイシャツの裾を力一杯握り締めながら香澄ちゃんが気絶するように眠りにつく。
少しでも安心できるように、と香澄ちゃんを支えながらベッドに腰を下ろして香澄ちゃんの頭を撫でる。髪の毛を梳くように撫でて、顔にかかった髪の毛を指先で払う。
目の下のクマが眠れていないことを証明していて「……だいじょうぶ、だいじょうぶ。おれが、いるからね」って優しく囁きながらおまじないをするように額にキスを落とす萩原がいる。