警察学校組の皆で飲み会してる時に「松田は彼女のどんな所が好き?」って話になって、ちょっと考えてから「手が付けらんねぇじゃじゃ馬娘なとこ」って答えるから香澄ちゃんをじゃじゃ馬娘とは縁遠いくらい可愛らしい女の子だと認識してた萩原以外は皆ぽかんとしてて萩原だけが笑ってる。
「松田の彼女ってあの子だよな?」って降谷が首を傾げて「じゃじゃ馬って言うほどヤンチャなイメージはねぇよな…?」って伊達も首を傾げてる。「実は松田相手だと気が強いとか?」って言う諸伏に「違う違う。普段の香澄ちゃんは皆が思ってる香澄ちゃんと一緒だよ」って萩原が笑う。
それから「陣平ちゃんが香澄ちゃんに惚れちゃったきっかけの事件があんのよ。ね〜?陣平ちゃん」って松田に言うから皆気になっちゃう。ふっと笑った松田が語ったのは学生時代のある日のこと。
松田の父親の事件のことを知った生徒たちが「お前も人殺しになんじゃね?」「どうせすぐ手出すんだろ」「ほら殴ってみろよ」って絡まれて面倒だなと思ってスルーしてたのが良くなかったのかヒートアップして飛び交う罵詈雑言。
「テメェらなぁ…言わせておけば…」って松田が険しい顔をすると「おいヤベーって俺ら殺されるって!」ってゲラゲラ笑い出すから下手なことも出来なくて騒ぎを聞きつけた萩原が止めに入ろうとした瞬間、香澄ちゃんが飛び出す。
一番大騒ぎしてた男子生徒を思い切りビンタして「あ、ごめんなさい。手が滑っちゃって」って言うから呆気にとられてた生徒たちが騒ぎ出す。「この場で私があんた達を社会的に殺したっていいのよ。やっていい事と悪い事の分別もつかないアンタ達の方がよっぽど人殺しに向いてるんじゃない?」って香澄ちゃんが鼻で笑う。
そんな香澄ちゃんの胸ぐらを掴んで真っ赤な顔で怒る男子生徒に向かって香澄ちゃんが「どうぞ、ご自由に?」って尚煽る。そのあと、香澄ちゃんを殴ろうとする男子生徒をさすがに見てられなかった香澄が飛び出して「それはさすがにダメでしょ」って男子生徒の手を掴んで止める。
他の生徒が呼んできた先生たちも集まって結構な騒ぎになっちゃうけど、周りで見ていた人達の話もあって松田たち…というよりちょっかいをかけてた男子生徒たちの方がガッツリ怒られることになる。
香澄ちゃんはあまり相手を煽るようなことをするなと言う軽い注意で済んだけど、松田は納得がいかなくて「余計なことすんじゃねぇよ」って苛立った様子で舌打ちをする。
「ちょっと陣平ちゃん、」って萩原が窘めるのを香澄ちゃんが「いいよ」って制して「松田くんにとっては余計なことかもしれないけど、私が気に入らなかっただけ。松田くんが手出さないてくれて助かったよ」って香澄ちゃんがふっと笑う。
そのまま続けて香澄ちゃんが「あっちもむしろ、殴ってくれれば良かったのに」ってぶすっとするから萩原は吹き出して笑っちゃう。「そん時にコイツが欲しいって思ったんだよ」って優しく笑った松田を見てみんな表情が緩む。
「なるほどな、それでじゃじゃ馬ってことか」って伊達が笑って「確かに。複数の男子生徒相手に単身で乗り込んじゃうのはヤンチャだね」って諸伏もクスクス笑う。「今はだいぶ丸くなったんだけど、昔はそういうの多かったんだよ」って萩原が笑うから「へえ、今のあの子からは想像できないな」って降谷も笑っちゃう。
「今も大して変わってねぇよ。今日だって…」って香澄ちゃんの話で盛り上がってベロベロに酔っ払って帰ってきた松田が「おまえが、せかいでいちばんいいおんなだよ」って抱き着いてくるから「それは嬉しいけどお酒臭いからさっさと寝てくんない?」って怪訝な顔をする。
その顔があの日を思い出させるから「むり、だきたい」って香澄ちゃんの首筋にちゅって唇を寄せるんだけど「酔っ払いはさっさと寝る!」って拒否られてぶうぶう文句言いながら香澄ちゃんを抱き枕にして寝る松田がいる。
後日、萩原から飲み会の時の話を聞いて「陣平!!!」って怒るよね。