あんなに泣かれるとは

まだ小さい子供のために少しでも早く帰りたいと思っているのに、そういう時に限ってトラブル続きで帰れなくて数日ぶりに家に帰ったら知らない人認定されてて「パパにおかえりは?」って香澄ちゃんが言うんだけど「やぁぁあああ!!」ってギャン泣きされてしっかりガチ凹みする降谷がいる。

「人見知り真っ盛りだから…」って苦笑いの香澄ちゃんにぎゅうって抱き着いて肩口に顔を埋めながら「あんなに泣かれるとは思わなかった…」って本気で凹む降谷がいるから「明日は午前中お休みなんでしょ?その間、一緒に遊んであげて」ってくすくす笑いながら香澄ちゃんが降谷の頭を撫でてあげる。

次の日香澄ちゃんと一緒に起きてきた子供が、キッチンで朝ご飯を作ってる降谷をじいいっと見てるから「おはよう」って笑いかければ「…はよぉ」って小さな声で挨拶してくれる。それすら嬉しくて「おはよう。ちゃんと挨拶が出来て偉いな」って褒めれば恥ずかしそうに香澄ちゃんの後ろに隠れちゃうのが可愛い。

張り切って作った朝ご飯が功を奏したのか「ぱぱ!これおいしぃ〜!」ってご機嫌な子供を見て内心めちゃめちゃ安堵のため息を吐くし「…そっか。いっぱい食べろよ」って恐る恐る小さな頭を撫でる降谷がいる。そんな降谷を見て香澄ちゃんは「良かったね、零くん」って楽しそうに笑ってくれるからどっと肩の力が抜けちゃう。

「本当にな…一時はどうなることかと…」って苦笑いの降谷に「だから平気だよって言ったじゃん。ね〜?パパのこと大好きだもんね〜?」って香澄ちゃんが笑えば一瞬きょとんとした子供が「うん!ぱぱだいすき!」ってふにゃふにゃ笑ってくれるから「僕も、大好きだよ」って釣られて笑う。
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