家まで迎えに行くね

諸伏との待ち合わせでウキウキしながら待ってた香澄ちゃんの前にニヤニヤ笑いながら男の人が近付いてきて来ていたコートをバッと広げてくる。悲鳴を上げて怯える香澄ちゃんを見て益々楽しそうに男の人が近付いてくるから「ひろくん…っ、」って名前を呼べば諸伏にふわっと抱き締められる。

「もう大丈夫だよ」って香澄ちゃんの頭を撫でた諸伏が「随分と悪趣味だな」って男を睨み付ける。その顔があまりにも怖くて今度は男が小さく悲鳴を零して後ずさろうとするから「俺の彼女をこんなに怖がらせておいて、黙って逃がす訳無いだろ」って諸伏が香澄ちゃんを背後に隠しながら思い切り男に蹴りを入れる。

穏やかで優しい諸伏しか見たことがなかったから香澄ちゃんはびっくりしてポカンとしながら諸伏を見上げてるけど、諸伏はそれに気付かずに電話をしてる。

すぐに警察がやって来て男が連れ行かれてホッと息を吐いてれば「ごめんね。俺が来るの遅かったから、怖い思いさせたよね」って諸伏が香澄ちゃんをぎゅうっと抱き締める。

「怖かったけど、ヒロくんのせいじゃないよ。助けに来てくれてありがとう」って諸伏の背中にぎゅうって手を回して香澄ちゃんが笑って「それにね、ヒロくんのカッコイイとこ見れてドキドキしちゃった」って声を弾ませるから「ははっ、それは良かった」って笑って諸伏が香澄ちゃんの額にちゅってキスをする。

「ウキウキしながら俺のことを待ってる香澄ちゃんを見るのも好きだったんだけど、危ないから今度から家まで迎えに行くね」って諸伏がにこやかに笑うから、いつも見られてたことも驚きだし過保護だし突っ込むところいっぱいで「ぇっ、えっ…!?」ってなっちゃうよね。
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