香澄ちゃんが死ぬ夢を見て飛び起きた諸伏の声でびっくりして一緒に起きちゃった香澄ちゃん、隣で真っ青な顔をして震えてる諸伏を見て「ヒロくん、大丈夫だよ」って声をかけたら「香澄…っ、香澄、香澄…!」って縋るように抱き締められるから「大丈夫、大丈夫」ってゆっくりと背中を撫でてあげる。
声も体も震えていて、どんな夢を見たのか何て聞けそうになくて、でも香澄ちゃんの名前を呼んで嫌だ、いかないで、って言ってるから「どこにも行かないよ。ちゃんとここにいるよ。大丈夫、ヒロくんのそばにいるよ」って何度も伝える。
「香澄…っ、怪我してない…?どこも、痛くない…?」って不安そうに瞳を揺らしながら聞いてくるから「うん。元気だよ。どこも痛くないよ」って伝えればホッと息を吐いて「ごめん、起こして…っ、香澄が、いなくなる夢、みて…っ、」ってまた抱き締められる。
「私も、ヒロくんがいなくなる夢見たら、怖くて泣いちゃうから一緒だね。大丈夫、大丈夫だよ」って諸伏の頭を抱えるように抱き締めながら、ベッドにぼふっと倒れ込んで「ぎゅってして寝たら大丈夫。怖い夢が来たら、私が退治してあげる」ってくすくす笑いながら諸伏の髪の毛を梳くようにさらさらと撫でてあげる。
香澄ちゃんの心音と、熱と、心地よく響く声に、眠気が押し寄せてきて「…うん、」って小さく頷いて眠りにつく諸伏がいるよ。諸伏の頭を撫でて、頭のてっぺんにそっとキスを落として「ずっと、そばにいるよ。だいすきよ、ヒロくん」って優しく微笑んだ香澄ちゃんが諸伏を抱き締めながら目を閉じて、ゆっくりと眠りにつく。
あの日と、同じように真っ赤に染まった香澄ちゃんの夢は、きっともう見ずに済むから。