香澄ちゃんが事件に巻き込まれたって聞いて大慌てで病院に駆け込んだら思いのほかケロッとしてる香澄ちゃんがいて「は…?おま、事件に巻き込まれて、怪我したって…」って目をぱちぱち瞬かせながら降谷が尋ねたら「あ、うん。転んで、膝擦りむいただけ…」って返されて思わず床にへたり込む。
「お、まえなぁ…」ってめちゃめちゃ長いため息を吐いて、座り込んだまま立ち上がらない降谷に慌てて駆け寄って「ご、ごめん…、まさかそんな、びっくりするとは思ってなくて…」って香澄ちゃんが申し訳なさそうに降谷の顔を覗き込めば、微かに目が潤んでて思わず「えっ」って声が漏れる。
「零くん、泣いてる…?」って聞いたら「泣いてないうるさい」って大きな手で顔面をガシッと掴まれてアイアンクロー。「い、いたい、いたいです、いたいんですけど零くん!?」ってあわあわする香澄ちゃんに「紛らわしい言い方するんじゃない」って不機嫌丸出しの降谷がいるから「ごめんて…」って香澄ちゃんも眉を下げて謝るしかない。
「…でも、私が危険な目に遭ったら零くんは飛んできてくれるんだって分かって、ちょっと…いや、かなり嬉しいかも。ふふっ」って香澄ちゃんが嬉しそうに笑うから一気に肩から力が抜けて「……当たり前だろ。何言ってるんだ」って一緒に笑っちゃう降谷がいる。
「零くん、いつまで座ってるの」「腰抜けた」「えっ嘘」「うん嘘」「ねぇ」「冗談だよ。でも、安心して力が抜けたのは本当」「それも嘘でしょ」「本当だって。手貸してくれ」「えぇ〜…?本当にぃ…?」「ほんとほんと」って笑って誤魔化す降谷と、誤魔化されてあげる香澄ちゃんがいる。本気で腰が抜けそうだったのは内緒。