セコムって、怖いね

そろそろ幼馴染離れしたい香澄ちゃんと、そうは問屋が卸さねぇ爆処の話。

「次の休みは予定ある」って言えば「どこ行くの?相手は?」って萩原が聞いてきて「私が誰とどこに行こうと関係ないでしょ」って返すと「あ?俺らに言えねぇような相手と出かけんのかよ」って松田に睨まれる。

「いや、そういう訳じゃないけど…」って濁そうとしても「教えてくれるまで帰んないから」「さっさと吐け」って本職に問い詰められたら誤魔化せなくて「先輩にご飯、誘われてて…」って渋々話したら「男?」って萩原に聞かれて頷いたが最後、OKが出ない。

どんな人か、とか何も聞かずに「却下」って松田にバッサリ切り捨てられて「何で!?」って驚きの声を上げれば「どこの誰とも知らねぇ奴にお前を任せられるか」って娘を嫁に出す父親みたいなことを言い出す。

「ご飯行くだけなのに大袈裟だよ…」って肩を落とす香澄ちゃんに、萩原が「時間と場所教えて?ちゃんとしてる男かどうかなんて、これですぐ分かるから」ってにっこり笑ってくるから、一応時間と場所を伝える。

「ふうん…なるほどね…仕事終わりの20時から、この店ねぇ…ふうん…」って言う冷たい目になっていく萩原に恐る恐る「だ、だめなの…?」って聞いたら「何でそんな遅い時間からなんだよ」って松田が聞いてくるから「仕事終わってから、だから…?」って首を傾げながら返す。

「仕事終わりなら19時からでも十分間に合うだろうが。何でわざわざ時間遅くすんだよ」って言われて「……確かに…?」って思わず納得してしまう。「それと、このお店。結構歩くか、車じゃないと行けないけど、どうやって行くつもり?」って今度は萩原から質問が飛んできて再び首を傾げる。

「それは、歩いていく…けど…」って言えば「先輩が車で行こうって言い出したらどうするの」って言われてそんな事無いとも言えずに言葉に詰まる。「それに、このお店がある場所、一本奥の通りに入ったらホテル街だよ」って萩原がスマホで地図を見せてくれて「ほ、ほんとだ…」って香澄ちゃんが驚く。

段々行かない方が良いんじゃ…みたいな気持ちになってくるし、二人から全力でストップかけられて「やっぱり、断ってくる」って香澄ちゃんが言えば「この場で断れ」って松田が言うから「えっ今?」って香澄が目を見開く。

「今」って頷く松田の横で「俺が代わりに電話してあげよっか?」って怖いくらいのにっこり笑顔を浮かべる萩原に「自分でやります…」ってたじたじになりながらも、その場で先輩に連絡をしてお断りをするんだよね。セコムって、怖いね。
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