全然笑えないじゃん!!

家に帰ったら突然連絡が取れなくなって心配していた公安の幼馴染が普通に居座ってて困惑する香澄ちゃん。

「おかえり」「おかえり〜」って二人から出迎えられて「…あ、うん。ただいま…えっ何してんの?」って首を傾げちゃう。一瞬普通に受け入れて返事をしてしまったけれど、冷静に考えたらおかしい気がする。

「テレビ見てる。見たら分かるだろ」って香澄ちゃんが奮発して買った一人がけのソファを我が物顔で占領する降谷と「ご飯もうちょっとで出来るから手洗って来な〜」って香澄ちゃんのエプロンを身に付けて勝手知ったる様子でキッチンに立ってる諸伏がいる。

「…えっ何で??」って首を傾げるけど、二人揃って何がですか?みたいな顔をして首を傾げてくるから、もうツッコむことを止める代わりに「別に何でもいいんだけど連絡の一つや二つ寄越してよ」って不満そうにぶすっと頬を膨らませる香澄ちゃんがいる。

「悪かったよ。忙しかったんだ」って降谷に膨らんだ頬を人差し指でぶすっと突かれて「やめて」ってその手を払えば、楽しそうに笑われる。今度は「まあ一歩間違えたら香澄ちゃんのこと巻き込んじゃうから連絡出来なくてさ〜」ってケラケラ笑って諸伏が言ってくる。

「全然笑えないじゃん!!止めてよ!!そういう怖いの!!」って半泣きで抗議の声を上げれば「うそうそ、冗談だって」って笑いながら諸伏が頭をぽんぽんって撫でてくるから「だからやめてってば」って降谷の時と同じようにその手を払う。

「……美味しいけどさぁ」って不満そうにしながら諸伏の作ったご飯を食べる香澄ちゃんの口の端に付いたソースを親指でぐいっと拭った降谷が「いくつになっても変わんないな」って呆れた顔をするから「後で取ろうと思ってたし」って香澄ちゃんが降谷をジト目で見る。

「色々作って冷蔵庫と冷凍庫に入れてるから、ちゃんとご飯食べるんだよ」って諸伏に言われて「お母さんより手厚いフォローしてくれるじゃん…ありがたいけどさ…」って苦笑いの香澄ちゃんに「ほっとくとすぐご飯抜くもんね、香澄ちゃん」って笑われる。

ご飯を食べ終わって食器を洗いながらふと気になって「ねえ、今日泊まるの?」って聞いたら「泊まっていいのか?」って降谷が首を傾げる。「え、いいよ。まあ来客用の布団一個しか無いから一人床だけど」って返せば「ベッドに二人行けるだろ」って言われるから香澄ちゃんが嫌そうな顔をする。

「やだよ。二人ともデカいじゃん」って言う香澄ちゃんに「泊めてもらう側だし、俺が床でいいよ」って諸伏がくすくす笑うから「ほら、これだよこれ。ヒロくんが布団で、私はベッド。零くんは床、はい決定。これは家主権限です」ってびしっと降谷を指差せば「指差すな」ってその指を掴まれる。

結局三人で順番にお風呂入って、香澄ちゃんが寝てるベッドに降谷が強引に潜り込んで寝ることになるし、朝起きたら二人ともいなくなってて「夢だけど夢じゃなかったやつ……」って冷蔵庫の中を見ながら呟く香澄ちゃんがいる。
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