萩原の姉の香澄ちゃんが大好きで仕方ない松田。何度断っても懲りずに告白してくる松田に「何で私なの…お姉ちゃんの方が美人じゃん」って眉間に皺を寄せれば「美人かどうかは知らねーけど俺が好きなのはお前だけだ」ってまっすぐ言われて言葉に詰まっちゃう。
「うっぐ…だ、だから何で私なのよ…!私、陣平くんに何かした訳じゃ無いじゃない…!」って言葉を詰まらせながらも松田に聞けば「あ?見た瞬間にコイツだって思っただけだ。文句あんのか」って不満そうな顔で言われて、またしても言葉に詰まっちゃう。
このままだとごり押しされてしまう、って思って何とか理由を絞り出して「あ、あんまりグイグイ来る男の人は得意じゃないの!」って叫んで、言ってやったぜって思ったのに「はぁ?遠目から見てるだけじゃお前は振り向かないだろ」って言った松田が香澄ちゃんの手首をぎゅっと掴む。
「俺のこと、ちゃんと見てくれんならもうちょっと下がってやってもいいぜ。ま、それがその場しのぎの嘘じゃなけりゃ…の話だけどな」ってニヤッと笑いながら言われて、本能で勝てないことを察して「……け、研二…!たすけて…!」って逃げようとするんだけど「おいコラ逃げんな」って掴まれた手首をぐっと引かれる。
松田の腕に抱き締められて「は、はなして…!」って真っ赤な顔でぐいぐい胸元を押すんだけど「無理。つーか本気で嫌ならもっとちゃんと抵抗しろよ」って眉間に皺を寄せた松田が香澄ちゃんの腰にぐっと手を回す。
「俺が、無理やり香澄のことをどうにかしようとしたら、どうすんだよ」って怖い顔で言われて一瞬たじろぐけど、松田がそんなことをしないって香澄ちゃんが一番良く分かってるから「陣平くんは、私が本気で嫌がることはしないもの」って安心しきった顔で返す。
さっきまで真っ赤な顔して離せだの何だの文句言ってたくせに、自分の腕の中で安心したような顔をしている香澄ちゃんに松田が奥歯をぎりぎり噛む。このまま食ってやろうか、って思うけど香澄ちゃんが言った通り、香澄ちゃんが本気で嫌がることをするつもりは無いから絶対に手は出さない。
松田がそういう人だって分かってるからこそ、萩原も何も言わないし「姉ちゃんのことよろしくね〜」って笑ってる。「お、まえなぁ…!」ってムカついて片手で香澄ちゃんの両頬をむぎゅっと潰せば「んぶ、にゃにひゅるのよ!」って怒るから「うるせえ黙ってろ」ってそっぽを向く。
結局好きな女の子には勝てなくて振り回されてばっかりの松田に「いやぁ、姉ちゃん素直じゃないから大変でしょ」って萩原はケラケラ笑ってて「俺じゃなかったら食われてるだろ」って松田が頭を抱えるんだけど「あっはは、そんな奴だったら姉ちゃんの傍に近付く前に俺が消すって〜」って朗らかに笑う萩原のセリフにドン引きしてる。