年上🌸ちゃんに一目惚れしたhgwrの話。 #decnプラス 一目惚れって本当にあるんだ、と思った。「おい、hg?」と不思議そうな顔で俺を見たmtdに「ちょっと待ってて。俺声かけてくる」と走り出す。「は?声って誰に、あっオイ!」と背後から聞こえてくる声なんて聞こえない。今を逃したら一生後悔する。

もう少しスマートな声のかけ方があっただろう、と何度悔やんでも悔やみきれない。でも、それほど必タヒだった。何とかしてこの人の目に映りたいと思った。「あの!」と手を掴めば、その人は驚いた顔で振り返る。怪訝な顔で「……何ですか?」と警戒心を顕にした彼女は一ミリも悪くない。当然だ。

百パーセント、誰がなんと言おうと、俺が悪い。「あ、の…その…」と言葉に詰まって、何て言おう、どうしよう、と考えれば考えるほどじわじわと顔が熱くなっていく。もう、何も思いつかなかった。「一目惚れ、しました。連絡先、教えてください」とバカ正直に伝えた俺に、その人は目を丸くした。

女の扱いなら、なんて言っていた過去の自分を殴りたい。何を言っているんだ、と言わんばかりに彼女の顔が歪められてハッとする。「あっいや、違くて…ッ、いや一目惚れは違わないんだけど、あー…その、ほんと、突然すみません…マジで、…」と情けなく言い訳をしながら口元を手で覆い隠す。

マッッッジで情けねえ。もっと何かあるだろ、俺のバカ。と頭の中で思いながら視線をうろうろと彷徨わせていれば「ふふっ…」と小さな笑い声が聞こえてくる。恐る恐る視線を向ければ「変な人ね」と口元に手を当てて肩を震わせて笑う彼女がいて、思わず見惚れてしまう。「プライベートの連絡先は

教えてあげないけど、こっちなら教えてあげる」と名刺を渡されてぽかんとしながら受け取る。「また会えるといいね」とひらひら手を振って去っていく後ろ姿を見送ってから、名刺に視線を落とす。「hg!電話も出ねぇし既読も付かねぇし何やって…、hg?顔真っ赤だぞ、お前。どうしたんだよ」と俺の後を

追いかけてきたmtdを見てから、もう一度名刺に目を落とす。「jnpiちゃん。俺、マジで一目惚れしちゃった」と呟けば「はぁ?誰に?」と怪訝な顔で返される。「🌸さん、って言う人。さっき教えてもらった」と返せばmtdの顔が益々険しくなるけど、そんなのも気にならないくらいに、俺の心は浮ついていた。
backtop