何となく頭が痛い気はするけど我慢できない程でもないし、と思って放っていたら「香澄ちゃん、具合良くないでしょ」って萩原に手首を掴まれて引き止められるから「ぅぇっ、」って間抜けな声が出ちゃうし、萩原に言われた通りに熱計ってみたらしっかり熱があって「……嘘ぉ」って驚く。
「やっぱり……今からだと病院もやってないし、明日になっても下がってなかったら病院行くからね」って言われて「へ、平気だよ…!そんなに体調悪い訳でもないし…!」って慌てる香澄ちゃんに「ダメ。香澄ちゃんいつもそうやって平気って言うけど毎回平気じゃないでしょ」って言った萩原が鼻を摘まむ。
「心配くらいさせてよ」ってしゅん、と眉を下げた萩原に「…ごめん」って釣られてしょんぼりすれば「俺が体調悪い時なんて大袈裟なくらい騒ぐのに」ってくすくす笑われる。
「研二くんの体調不良がレアだからでしょ」って言えば「香澄ちゃんの体調不良も十分レアです〜」って笑った萩原にふわっと横抱きにされて「はい、病人はベッド直行〜」って寝室に運ばれる。
「しんどくない?大丈夫?」って香澄ちゃんをベッドに下ろして額に手を当てる萩原に「うん、大丈夫」って返せば「しんどくなる前に寝ちゃいな」って優しく微笑まれる。
「洗い物と洗濯は俺がやるから。明日も念のためお休みしような」って心配そうにする萩原に「…研二くんも十分大袈裟だと思うけど」ってぶすっと頬を膨らませれば「可愛い彼女の体調不良なんだから大袈裟にもなるでしょ」って笑った萩原から額にちゅってキスが降ってくる。
「すぐ戻ってくるけど一人で平気?寂しくない?」って聞いてくる萩原に「へーき。…たぶん」って苦笑いで返せば「ははっ、じゃあ速攻で終わらせて戻ってくるから。いい子で待ってて」って優しく笑った萩原が香澄ちゃんの頭を撫でる。
「全然寝てていいからね」って言う萩原に「うん、ありがと」って頷くんだけど、やっぱりいざ一人になったら寂しくなるし、熱はどんどん上がってきて涙腺も緩むから戻って来た萩原を見て「けんじくん、ぎゅってして」ってぐすぐす泣いちゃう香澄ちゃんがいる。
「一人にしてごめんね」って優しく微笑んだ萩原が香澄ちゃんをぎゅっと抱き締めて背中をとんとんって撫でてくれるから安心してあっという間に眠りにつけるし、香澄ちゃんが寝ている間もずっと看病してくれるよ。