「もしもーし」って電話に出た香澄ちゃんの声がやたら反響してるから「今どこにいるの?」って諸伏が聞いたら「え、お風呂だよ」って言われて「何でお風呂入ってるのに電話出るの…」って額を押さえてる。
ちょっと…というよりもしっかり想像してしまったのが悔しくてぐぬぬ…ってなるね。「だってヒロくんからの電話、レアなんだもん」って言う香澄ちゃんに「まあ…確かにあんまりかけないけどさぁ…」って言葉に詰まっちゃう。
「それで?何か用があったんじゃないの?」って香澄ちゃんに聞かれて「あ、そうそう。明日の夜、帰れそうだから先に伝えようと思って」って言ったら「ほんと!?」って香澄ちゃんの嬉しそうな声とバシャンッてお湯が揺れる音がする。
今もしかして立ち上がったのかなとか考えちゃって俺のバカ…ってなってる諸伏のことなんて知らないから「楽しみにしてるね!」ってウキウキで香澄ちゃんが言えば「うん。俺も楽しみにしてる」って返す。諸伏がナニを楽しみにしているのか、なんて香澄ちゃんが知るはずもないよ。