「俺がさっき喉乾いたって言ってたの聞いてたよな?何でタバコ吸いに行ってる間に買ってこれねぇ訳?この役立たずが」って彼氏に頭を叩かれて「ご、ごめん…」って泣きそうになってる香澄ちゃんを見てられなかった萩原が「テメェの機嫌くらいテメェで取れよ」って助けてくれる。
「は?何お前?まさか浮気?」ってすぐに香澄ちゃんを睨み付ける彼氏に「ち、ちが…っ、!」って香澄ちゃんが言うんだけど「誰にでも股開くようなクソビッチが!」って大声で怒鳴られてぽろぽろ泣き出しちゃう。
勿論そんな暴言を萩原が黙って聞いてられるはずも無くて「テメェ…!言っていいことと悪いことがあんだろうが!」って胸ぐら掴もうとしたら香澄ちゃんが震える手で「だっ、大丈夫です…!ほんとに、いつものことだから、ごめんなさい…!迷惑かけて、ごめんなさい…っ、!」って萩原の腕を掴むからぎゅうっと拳を握り締めて手を引っこめる。
それから彼氏を睨み付けて「一つ、いい事教えてやるよ」って鼻で笑った萩原が「今の、侮辱罪で逮捕できるって知ってるか?」って言うから「は…?そんなの何とでも言えるだろうが!」って明らかに動揺してて思わず声を上げて笑っちゃう。
「俺さぁ、こう見えてもお巡りさんなんだわ。逮捕されたくなかったら、どうしたらいいか分かるよな?」って香澄ちゃんを庇うように片手でぎゅっと抱き寄せて言えば「〜〜ッ!チッ!ああそうかよ!そんな女こっちから願い下げだ!」って怒鳴った男が去って行く。
香澄ちゃんはぽかんとしながら彼氏から元彼氏になった男の背中を目で追いかけてて、そんな香澄ちゃんに「大丈夫?ごめん、余計なことしちゃったね」って眉を下げて萩原が謝るから「えっ…!?あっ、いえ…!そんな…!」って香澄ちゃんが慌てる。
「俺が間に入ったから、あんな酷い言葉を聞かせることになっちまった。本当にごめん」って頭を下げられる。「そ、そんな…謝らないでください…!助けてくれて、ありがとうございます」って言った香澄ちゃんに「優しいんだね」って萩原がふわっと微笑むけど「そんなこと、ないです…」って香澄ちゃんが泣きそうな顔をする。
「私のせいで、面倒事に巻き込んじゃって…謝るのは、私の方です…ごめんなさい…」って謝った香澄ちゃんに目を見開いた萩原が「ううん。君は一つも悪いことなんかしてないよ。勝手に首を突っ込んだのは俺だもん」って眉を下げて困ったように笑う。
でも香澄ちゃんが「…でも、」って納得してくれないから「じゃあさ、君の連絡先、教えて?で、俺と一緒にご飯に行ってよ」って悪戯っ子みたいに笑うから香澄ちゃんがきょとんと目を瞬かせる。
「折角会えたんだもん。仲良くなりたいじゃん?」ってパチリとウインクをして香澄ちゃんの手を握った萩原に「えっ、えっと…」って戸惑う香澄ちゃんがいるから「ダメ…かな…?」ってしょんぼりしながら萩原が言えば「だめ、じゃない…です…」って香澄ちゃんが頷く。
「やった!ありがとう」って笑った萩原からの猛アプローチに負けて、その後二人が付き合うまでのお話。