「零くん、スーツは使い捨てじゃないの。分かる?」って香澄ちゃんに怒られた降谷が「……仕方ないだろ。犯人を追ってたんだから」ってバツが悪そうにそっぽを向きながら言えば「言い訳しない」ってピシャリと怒られる。
ほっぺをむぎゅっとされて「はい、ごめんなさい」って謝る降谷だけど「ボロボロのスーツを見て今回はどれだけ危ないことしたんだろうって怖くなる私の気持ちも考えて」って涙目で言われたら「…ごめん」って謝ってぎゅっと抱き締めてあげることしか出来ない。
「零くんが自分の仕事に誇りと使命感を持ってまっすぐ向き合ってることは分かってる。私は誰に何を言われても自分の信念をまっすぐ貫く零くんが大好きだよ。でも、心配くらいはさせて」ってぐすぐす胸元で香澄ちゃんが泣く。
「……そう、だよな。ごめん、いつも心配ばっかりかけて。でも何があってもここに帰ってくるから。君に会うために、ちゃんと帰ってくるから」って両手で香澄ちゃんの頬を包み込んだ降谷が何度もキスをする。
一生懸命キスに応えようとしてくれる姿が可愛くて、愛しくて、何度も何度もキスをすれば「んぅ…っ、ごまかさないで…!」って胸元をびしびし叩かれるけど「誤魔化してないよ。君が可愛いのが悪い」ってもっと深くキスをする降谷がいる。
何度も何度も、確かめるように繰り返されるキスは、安心させたいのか自分が安心したいのか、どっちなのかは誰も分からない。