香澄ちゃんとぶつかっちゃった萩原の胸元のボタンに香澄ちゃんの髪の毛が引っかかっちゃう。
「ごめん、痛くない?今外すから、ちょっと待ってな…」って絡まってるのを解こうとしたら「ううん。こっちこそごめん。いいよ、こっち切るから」って香澄ちゃんが自分の髪の毛を切るから萩原が目を見開いて驚く。
「ちょ、ちょっと待って!?何してんの!?」ってびっくりする萩原に「何って…切っただけじゃん。根元から切った訳じゃないし、そんなに驚かなくても」って香澄ちゃんがきょとんとする。
「切る場所の問題じゃなくてね!?普通俺のボタンの方取るでしょ!?」って驚く萩原に「だってボタンは取れたら付け直さなきゃいけなくて手間だけど、髪の毛は伸びるし…こっちの方が良くない?」って香澄ちゃんが言うから思わず額を手で押さえちゃう。
「髪の毛だろうとなんだろうと、香澄ちゃんに傷が付くことに変わりはないでしょ。しかもそれが俺のせいで、なんて耐えられないんだけど」って泣きそうな顔の萩原が香澄ちゃんをぎゅううって力一杯抱き締める。
「もっと大事にして。ボタンはいくらでも替えがきくけど、香澄ちゃんの代わりなんていないんだからね」って香澄ちゃんの額にちゅっとキスを落とせば「……うん、わかった」って頷いてくれるから「ありがとう」って笑ってもう一回ぎゅっと抱き締めるよ。