幸せすぎて死ぬかも

※年上夢主※

小さい頃に近所に住んでたお姉さんに一目惚れして「おれとけっこんしてくれ!」ってたんぽぽ渡してプロポーズした時に「陣平くんが大人の男の人になって、その時にまだ好きだったらもう一回プロポーズして?」って言われたから香澄ちゃんに毎年プロポーズしてる初恋拗らせた松田の話。

小、中、高、と卒業の時に必ず「俺と結婚してくれ」って香澄ちゃんの所に言いに来るから、その度に「大人の男の人になったらって言ったじゃん」って言われるんだけど「それまで黙って待っててアンタが他の男に持ってかれたらどうすんだ」ってがるがる唸ってるから「持ってかれないよ…」って苦笑い。

高校を卒業してからは毎年プロポーズされてて断る度に「アンタの言う大人の男ってなんだよ」って迫られる。年々男前になってすくすく育っていく一途な松田に香澄ちゃんはとっくに絆されてるけど、私みたいなおばさんが…って気持ちがどうしてもあって断ってる。

有言実行で警察になってちゃんと仕事をしてて、一人暮らしもしてて、貯金もある。「これ以上何が不満なんだよ」って言われてぐっと言葉に詰まっちゃう。何かと理由を付けていただけで松田への不満なんて無かったから。

「そ、れは…っ、だって私、年上だし、おばさんだし…陣平くんにはもっと似合う子がいるよ…!」って言うんだけど言いながらじわじわ心に刺さって泣きそうになっちゃう香澄ちゃんがいる。

そんな香澄ちゃんに「それ、本気で言ってんのかよ」って松田が言うから「ほ、ほんきだよ…」って震える声で返したら「なら俺の目見て言えよ。お前のことなんて嫌いだから他の女の所に行けって言えよ」って顎を掴まれて無理やり視線を合わせられる。

真っ直ぐなギラついた目に捕らえられてぽろっと涙を流せば「とっくに俺のこと好きだろ。泣くほど好きなのに何意地張ってんだよ」って言われて「う、うるさい…!」ってぽろぽろ泣いちゃう。

「初めてプロポーズした日から、アンタ以外見た事ねぇよ。アンタのことだけを一生愛してる。だから、俺と結婚してくれ」って額をこつん、と重ねて縋るような、祈るような優しい声でプロポーズされる。

「わたしで、いいの」って震える声で言えば「アンタじゃなきゃ、嫌だ」って返ってきて至近距離で視線が交わる。「……ずっと、好きでいてくれてありがとう」って松田の頬を両手で包んでそのままちゅっとキスをすれば、松田の目が大きく見開かれて「なっ…!?」って顔がたちまち真っ赤になる。

「私を、陣平くんのお嫁さんにしてください」って返事をすれば「〜〜ッ夢じゃねぇよな?本当だよな?やっぱ無しとか絶対言うなよ」って抱き締められて思わず笑っちゃう。「言わないよ」ってくすくす笑ったら「やべぇ、幸せすぎて死ぬかも」って松田も嬉しそうにくしゃっと笑う。

「絶対幸せにする。愛してる、香澄」って優しくキスをしてくれるから「私も、あいしてる」って目を閉じる。それからも毎年必ず「愛してる。これからも俺と一緒にいてくれ」って言ってバラの花を渡してくれるの愛だよね。
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