1
※少しホラーテイスト。苦手な方は注意。
設定
✐黒野竜也…神社の神主の孫。巻き込まれ脇役主人公。
✐白川姫乃…本来はヒロインだが、傍観ヒロインへとジョブチェンジ。
黒野竜也、高校三年生。
只今、クラスメイトの白川姫乃と掃除当番中のごみ捨てに来ている。
竜也が焼却炉の扉を開け、ゴミ箱の中身を捨てようとした瞬間、姫乃の耳に三味線と琴の音が突然きこえた。
「三味線?」
姫乃が不思議そうに音の方へ振り返ると、そこには随分前から使用されていない古井戸があった。
「白川、どうした?」
突然の姫乃の行動に、竜也がゴミを捨てて、ゴミ箱を置いて不思議そうに少女を見つめる。
「黒野くん、聞こえなかった?今ね、三味線と琴が鳴ったの」
竜也の耳には全く聞こえて来なかったのだが、何かに呼ばれるように姫乃は古井戸の方へ歩を進めた。
「ちょ…、白川!?」
お世辞にも綺麗とは言えない古井戸。
むしろ不気味さが漂っている。
禍々しい程のオーラに、竜也は冷や汗を浮かべた。
再び、三味線と琴の音がし、姫乃の足は進んで行く。
「ほら、今もした。この井戸から聞こえるよ」
そう言って古井戸の前で歩みを止める。
その瞬間、強い風が吹き、古井戸の上に乗っていた板が外れてしまう。
ゴウっとした音が底から聞こえたと思った直後、白く長い手が姫乃に向って伸びて来た。
「白川っ!!!?」
竜也は慌てて姫乃の腕を掴み、自分の方へ引き寄せる。
そして、白い腕を追い払うように自由な方の手で結界を作った。
紫色に浮かび上がる印が古井戸から伸びる白い手を弾き飛ばす。
「きゃっ!?」
爆発音と共に、紫色をした結界がきえた。
「ちっ!?なんだよ、これ!きいてねぇよ、ジジイ!!」
竜也は舌打ちをし、祖父である男を思い浮かべた。
神社の神主である祖父の孫である竜也だが、生まれた時から不思議な力があり、行く行くは跡取りになる予定だ。
神の力を持つ祖父と違い、見えるだけで成仏や封印などと言う神業は無いにしろ、黒野家に伝わる見える力のみ与えられた。
「何だよ、これ…!!」
禍々しい白い手が何本も古井戸から伸び、姫乃の体を覆った。
当然姫乃には見えやしないが、三味線と琴の音が大きく耳に入る。
「白川っ、やべぇ!!俺じゃ防げねぇ!!」
姫乃の体が宙に舞い、抱きしめるように守る竜也も当然浮かんだ。
「いやぁあぁぁ!?何これ!??」
姫乃から恐怖の悲鳴が上がり、二人の体が古井戸へと吸い込まれていく。
白い無尽に伸びた多数の手によって。
「ジジイ!!」
祖父の名前を呼び、竜也は小さな声で術式を唱えた。
姫乃の周りが紫色に光輝き、結界を張る事に成功。
だが自分にまで張る時間なく、どうか姫乃だけでも助かってくれと願いながら古井戸の底へと落ちるのだった。
と言うのを連載しようか、このままお蔵入りにしようか迷っている所(笑)乙女ゲーム世界にトリップし、姫乃がやる筈のイベントを全部竜也にやってもらいたくて考えたネタ。トリップもの大好き管理人による、ひたすら暴走気味な小説なので、多分、連載するかと思います。一番書きたかったネタなんで、昔からね。このまま竜也はイケメン達にたくさん可愛がられればいいよ、本当デロデロにされてさ、女の子抱けない体にされちゃいなさいよ。本来ならばゲーム上は姫乃を守る従者のひとりになる筈なのよね、設定的には。けど、そこは管理人大好きなトリップよ、もう姫乃とのフラグなんてへし折られ、イケメン達に啼かされてしまえ(笑)
2024.09.16
- 3 -
*前次#
ページ: