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※やや誘い受け。苦手な方はスルーして下さい。
「大人のちゅーしたいぃ。あの時、してもらえなかったからぁ…」
新がゆっくりと己梛の唇に口付ける。
まるで触れるだけのそれ。
だけど確実に意思をもって触れた。
「……え?好きって、そーゆー意味…だよな?」
「そーゆー意味に決まってるぅ!ずっと言ってるじゃん…」
「いや、そうなんだけどさ…。現実かなって実感したい訳ですよ…。本当に本物なのか、ねぇ?シンさん?」
「あはは!何でさん付けぇぇ?本物に決まってるぅぅ…、ずっとみにぃしか見てないぃぃ…」
「いや、てっきりシンは俺を父親や兄貴だと思ってるんだなって思ってたから…」
脈ありなのがわかり、ほっとする新。
子供だから相手にしてもらえないと思っていた。
己梛の周りには、彼を狙う人達がたくさんいて、それをいつも歯を食い縛って見てるしか出来なかったから。
男女共にいけると知った時は歓喜と共に絶望もした。
何故、男でいいなら自分じゃないのだろうか、と。
だが、それは新にとってはこの長い人生で一瞬の絶望だった。
よそ見しないよう、これからは自分が傍にいればいい。
今までの相手がなかった事にならないし、嫉妬もしてる。
でもこれからは自分だけになればいい。
そう願い続けた8年だった。
だからこそ、己梛も同じ気持ちで嬉しい。
幸福感でいっぱいになったのだった。
「みにぃの事、恋愛としても家族としても好きだよぉ……。もうさ、好きすぎて…無理ぃぃ…っ!!」
さっきまでの勢いは無くなり、急に恥ずかしくなった新。
自分からキスするなんて、血迷ったとしか思えないからだ。
こんな肉食じゃなかったのに。
それもこれも全部、経験豊富で男女共に誑かす己梛が悪い。
本当、どうしてくれよう、この気持ち。
新は恥じらうように顔を手で覆った。
「…おいおい、キスまでしといて今更…」
「だって、会えるなんて思ってなかったぁぁ!!こんな早くぅ!!しかも俺がピンチの時にぃぃ、来てくれるなんて…!!好きぃぃ、本当に好きぃぃ!好き過ぎて辛いぃぃ…!!みにぃの馬鹿野郎ぅぅ…っ」
もう最後は文句である。
こんな新の一面があった事に、己梛の顔がにやけて堪らない。
新には悪いが、可愛くて堪らないのだ。
ここまで積極的だと思わなかったし、もう逃がす気もない。
手をつけたあの時から手離すつもりなんてなかったが、更に貪欲になり、引き返せなくなってしまった。
(…もう、いいか。新がここまで本気で好いてくれてるんなら、…手を出して構わないよな?)
己梛の中で確実に仕留めに入っていた。
高校生だからと手を出すつもりなかったが、ここに来て何もしないのは男の恥だろう。
それにうかうかしてると自分のDNAに一番近い男にかっ攫われる。
確実にわかるのだ。
同じ血が通ってるからこそ、最も油断ならない相手。
蹂躙して、甘やかして、囲って己のものにしようとする弟の姿が浮かぶ度に、己梛のこめかみに青筋が立った。
(あれは本当に厄介だな…俺に似てる。いや、俺以上だ…。あんなのに手を出されたら、新はひとたまりもねぇ…。それだけはしちゃいけねぇなー…)
若干イライラを隠しながらも目の前の可愛い少年に視点を戻す。
既に可愛い。
何をしてても目に入れても痛くない程に可愛くて堪らないのだ。
もう、これは中毒だろう。
「あー、はいはい、…ありがとな。俺も好きですよー」
「何か思ってたのと違うぅぅ!!凄く軽いぃぃ!!適当感が出てるぅぅ…!もっとドキドキしたかったのにぃぃ…!」
そう言った新の手首を掴み、恥じらって隠してる顔から手を剥がした。
「軽くねぇよ、どれだけ待ったと思ってんだよ…。こちとらショタコンって周りから言われて、親からも叱られて、そのせいでここに来る羽目になったってのに…。どれだけ後悔したか…傍にいない間に、誰に獲られるか気が気でねぇっての…」
新の後頭部に手を添え、キスしそうな近さで囁く。
低く掠れた色っぽい声に、新の胸が尋常じゃない音を立てる。
己梛の言い方だとまるで自分を好きで堪らないと言っているように聞こえるからだ。
あの百戦錬磨の男が、こんな平凡で何の取り柄もない少年に夢中になるのだろうか。
色々考えると落ち込んでしまうので、今は目の前の彼を信じよう。
そう思い、喜びに打ちひしがれたのだった。
ちょっと年の差恋愛書きたくて手を出したのは良いが、ずっと学生中心に書いてたから、大人の魅力って何だ?状態です…。読む専の時は男前受けとか、リーマン大好きだったんだが、いざ自分が書こうとすると幼くなるし、子供だし、全く形にならないし、凄い難しい!平凡以外にも手を出したいのに、なかなか技術的な意味で断念しとります。
2026.06.05
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