第3ステージクリア
皇帝から指輪を貰った人間は、最初は歓喜する。
だが、それもほんの少しの間だけで、あとは皇帝を狙う敵対グループの性欲処理やサンドバッグにされ、精神を病んでこの世に絶望して死んでいった人間が何人もいた。
そして、代々皇帝として選ばれた総長は恋人を亡くし、自分も生きる希望を失って命を絶つ。
そんな怖い話が今もまだ、まことしやかに囁かれているのだ。
この話を知ってる人間は極わずかで、永久も兄から聞いたとの事。
「良いですか?僕たちで神の子を守らなければ、彼は先代の方々と同じ運命を辿るかもしれません」
その言葉に、四神メンバーは絶句した。
だから、black emperorの総長は何代にも渡り、指輪を唯一の人間に渡さなかったのか、と。
()おいおいおいおいおい!!!!待て待て待てっ!それじゃあ、俺は肉便器とか以前に生命の危機って事なのかよ?あのイケメン野郎、何て物を渡してくれちゃってんじゃいっ!!マジでこのまま死亡ルートのバッドエンド確定じゃねぇか!!)
結愛が顔を青くし、怯えてる様子を見て、咲雨が背後から強く抱き締めた。
「大丈夫だ、俺がお前を必ず守る。そして、お前の処女も誰にも奪わせやしない」
その言葉に、結愛の目に涙が浮かぶ。
ここに来て、まともな人間に出会えた事、そして幼馴染みがペテンだからって性格を疑っていた事をとても申し訳なく思ったのだった。
「……俺も、お前の処女を守る…」
ほとりは二人を睨み付けるように威嚇する。
永久と飛鳥はと言えば、感情の読めない顔で微笑んでいたのだった。
「ワンちゃんがついに、御主人様に噛みつきよったで?えぇんか?」
飛鳥はからかうように永久へと目線を向ける。
「ふふっ、まぁ、たまには良いんじゃないですか?それに、本当に処女を守れるか以前に、白虎が襲いかからないとも言えませんし。本当に知らない人間に奪われた後のショックに比べたら、美味しく頂くのは至極当然だと思いますがね」
爽やかな笑みを浮かべて、とんでもない言葉を言う永久に飛鳥は苦笑いする。
「俺も玄ちゃんに賛成やけど、そないハッキリ言わんでもえぇと思うねんけどな」
飛鳥と永久は互いに目を合わせた。
「そうですか?欲しいものはどんな事をしても欲しいんです。僕は彼が欲しくて堪りませんから、あなたとはライバルになりますね」
そう余裕そうに言う永久に、飛鳥は苦虫を噛み潰したような顔を浮かべる。
いつから結愛に目をつけていたのか、全くその素振りを見せなかったから油断していた、とばかりに。
「ふふっ、君のそんな顔を見れるなんて。今日はたくさんの収穫がありましたね」
本当に読めない男だ、そう飛鳥は思ったのだ。
「ちなみに、しばらく皇帝防止として、神の子は僕の部屋で生活を共にしますから」
その言葉に結愛と咲雨は目を見開き、飛鳥とほとりからは殺気が放たれたのだった。
波乱の幕開けとなったblack emperor総長、皇帝からの寵愛リング。
様々な思惑がはびこる中、結愛はただゲームオーバーにだけはならないでくれと拝むのであった。
第3ステージクリア
転校生、皇帝、ド派手ピンクと新たなキャラが加わりましたが、ようやく地盤は固まって来たと思います。四神、チャイルドプレイ、black emperor、神の子が書けて良かったです。
2025.01.05
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