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金平糖詩集
アイシング・ブルーム
天国にいくならペガサスにお乗りよ
眠れる森のノスタルジー
ひとひらの約束
ワンルーム、立方メートル
ストックホルム症候群が私をこうしたの
溢れて戻らないアイスコーヒー
コンビニで買った劣等
レースのカーテンを爪先で裂いた
ルーレットまわらないまんま
グラファイトを文鎮にして
とわに溺れるアフォーダンス
アンインストールした長夜
育児嚢で育ったアンティーク
水平線に没す
夢で見た嘘
わが石棺
終わらせることのできる偶像破壊
呪い糖衣錠
無償の愛を受け取らない私をあなたは許さない
「好きなのに」なんて、憂さ晴らし
舞踏会は三日三晩続きましたとさ
宝物はとっくに泥になりました
昨日までの明日はもうないの
メビウスになりたい
犬ぎらいの野良犬
しがらみの自浄
χを越えない煙たち
サヨナラノオシラセ
高揚と現在の間で
震えない愛をちょうだい!
うんざりしてても世界は世界
貧血で見えるきらきらの光
Burn My Bridges
自転車こいで空中
デイドリーム・クーリエ
きみがどこかでよんでいるから
はやくおいでと海が呼ぶ
まっさらの息吹
世紀末にはじまるイカサマゲーム
ガーネットの星にとんでった
不協和音で踊っちゃおうよ
エナドリ色のサンセット
オハラもそう言ってた
閉じゆく瞼が捉える
きみがいたらいい
麗らのあかぼし
旅立ちは黄昏時に
茉莉花のこどもたち
前時代的本能と踊る
無償の愛のまま
褐色の氷鬼
あるときは咎人
胎内のモンスター
Dirty on Dirty
Mr. Judgement
Don't Call Me CENTER
Lie Lie Lie
All or None Principle
禍津日の自浄
塩辛い誉
最期くらい
罪を撃て
ヴィールスのしもべ
気怠く散る花
灰に塞いで
貝の挨拶
迂闊な哀愁
あと数行の命
自分を責めてごめんなさい
自己愛の果てを見ていた
真夜中のタクシーにて
ずっと狭間にいたい
ママがぜんぶ悪い
ついておいで、待ってあげないけど
あの嵐の独擅場
ジェラートみたいな生体モジュール
いかずちの煩い
信じられないミントグリーンの現実
もう一度、もう一度、どこまで
しじまに旅立つ星影
架空のまち
不必要な子供の情景
サックスブルー・ファンタジア
うるわしのカレイドスコープ
みっつ数えて条件反射
きらきら、きらい
はやくリラになりたい
ぞっとするカレイドスコープ
おばけの境界線
アイボリーの失望
まぶしがれないぼく
雲で生まれた8月の話
優しい月ときみが怖いの
冴えない昼間の天邪鬼
ジグソーパズルで時間稼ぎ
心の中で転がしてる苺
きみを試すための言葉遊び
重なるシナモンの反発



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