1800

ネバーランドで生き続ける
偽善も迷妄もお腹の中
苦し紛れの目隠し
きみと踊るは空転か茨
愛を奪う迷霧で成っている
自棄糞の恋は上手くいかないや
煙草の煙がつきなみに燻る
摩天楼のはざまに咲く野菊
アレゴリーに満ちた亜細亜
折り返し地点で散らばれるのに
キュクノスを葬った逃避行
首を絞める長閑と結露
焼け落ちた不眠よ
庭園の果てで悪あがき
鼓動を刻む摂氏2度の心臓
片目で見たあの夏のポスト
かつて幸福だったきみについて
ハルジオンは傍にいた
熱帯夜はまことしやかに嘯いて
葡萄色がひかる収束なのだ
うつろう青碧を留めおくこころみ
前向きな呪縛が蛍火を殺すのです
『見くびらないでよ』未来の私へ
とあるロックバンドの最期の手紙
それなりに倖せになるべきである
蛍光灯のまちで時計の音だけが聞こえる
レフトビハインドで消えた東京
“ボランティア精神”に一致する情報は見つかりませんでした
スピード勝負はもううんざり
夢とかいろいろ、持って、ここに来たんだけど
激情に焼べる十字架のようで
仮想存在にケリを付ける
異議申し立て・欲情
わかり合えるはずの芽を
やさしい嘘でさよならしてね
メトロノーム・シンドローム
ひとつのユータナジーくらいなど
ペガサスはちょっとした安寧を携えて
夢見がちなジレンマが白い月と居眠りした
明日の自分を騙すのはなんて難しいのだろう
きっと夜ばかりがわらっている
魔女は濡れる霧雨に
ξの泣きまね
過程のない昔話
林檎あるいは宇宙が弾けてしまったというのなら
選ばれし子どもたちのイノセント
気まぐれに同じメロディ
Waking or Sleeping, it's on My Mind.
あたしの不思議をあげる
十全なる朝にきみの輪郭をなぞる
宇宙みたい・イントロ
この歌に声はいらない
まほう仕掛けのメトロノーム
待ちに待ってやって来たアヴェ・ヴェルム・コルプス
制御志向のアインザッツ
青い小説の白い泪
13歳のよる
哀哀世界
未完成世紀末
夢遊する無傷の子
夢死の安住
蜉蝣の瓦礫
憎き愛の詩
冷えた鼓膜
新しい日々
欲しいのはダークじゃなくて
もうない絶対零度の過程
ローマ字表記の未知
疾走中の走馬燈
敗北叙事詩
Beside me, Forgive me, Love me
間違った愛着などない
カンパニュラの抱擁に見えた
やがてやってくる波打ち際のあわい
わたしたちきっと少し馬鹿だった、かもね
尊き輪郭をなぞる
同化するエニグマ
古ぼけた枢機戦争
天上におわすきみ
一瞬も永遠も償う
さあ力任せに想像した未来を葬るときよ
星屑の零れたあの夜に春は死んだ
毒を食らわばあなたまで
小さな花のアムネシア
瀟洒な集団行動
むかし打ち消したものばかり覚えている
二度と戻らないアンコールのこと
アイアンブルーオペレッタ
消えちゃうきみが五月雨登校の夏
振り返り、ぶり返す、なりふりかまわず
きみの泣き顔を食べる
パンとサーカス症候群
おはようアプリコット
いつか自動になる前に
祈りとは愛の残響です
何かを手にした爪と爪
平凡の終わりを共に迎える
ゆらりゆらり愛唱してみせてよ
偶然みたいに飛んでいこう
未来はレプリカばっか



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