1900

酔いの醒めないタブーをちょうだい
きみの朝のおかげで胸がすいた
こんなところで躓いている
憎しみなら二人で分け合えるね
意識・次元・性愛・クロスメソッド
どうしようもないほどねむたい物語
きみになれなかったエレジー
親愛なるカタトニアへ
臆病者の口調で
盲点礼賛
自浄共依存
生温い夢を焼く業火
人知れず産まれる独善的憂鬱
その場しのぎの歌でも欲しいのかい?
逆巻くお伽話を終わらせる午前三時のゆめうつつ
摩耗した肺ならいらない
おいしいねと、言ってみる
もっとつつけばよかった
曖昧はここに捨てていこう
何度も跳ね返り雲になる
瞬きの愛を待っている
天国のしるしをつけた文書
森に棲む王さま幻影(ですか)
まるで前に進むだけの温室
エトランゼの泣きまね
いちばんが怖いから
やがて遊離する強迫
エピゴーネンと亡骸
馬鹿者の空転をみる
本当のところガラクタばかりで安心していたの
指先からめぐる弱さと強さについて
夢を見せて、ってオウンゴール
ぼくたちには余りある混沌
葛藤ってお腹がすくわ
肢体不自由の青梨
欲張りのデルタを優しく口説いて
ヴァイオレンス・アーモンド
勝手にやってくるラピスラズリ
あの時の祈りが逆光となって
きっとそれを春と呼ぶんでしょう
幾何学的月光
陽気な断罪者
あなたの手の内だってわかりたいの
後悔する輪舞
怪獣が咽ぶ夜
蜃気楼みたいに笑っていてね
いつまでもきみを守るよ
汚されないロマンス
ひとひらの真実
虹色の薫風
きみに螺旋の八つ当たり
シガレットに曝す
毒入り走狗
瞠目するライアー
開き直っちゃいけないよ
わが最果てに寄せる波
偽造生命を憎む
足る蜉蝣
私は私のケリを
色あせないおもちゃ箱
めぐりめぐるロマネスク
海月は眠れない
イルミネーションの最期
シスルの踊り子
ロストした夢想について
気球みたいにかるくてやわらかな輪舞曲
コメットの真実に耳を澄ましてる
やがて発火する神さまのこと
溺れるやさしさ知らないふりして
どこかで聞いたメロディ・曖昧に乗って
フラワーの呪い
あの歌に似てる欲動
かなたの春を待っている
多弁で紡ぐ砂糖菓子
キミガミタユメ
愛なんて吐いちまえ
薄暗いコーホート的撲滅
世界が消えていくトリガー、明日にも足下にも転がっている
さわがしく欺く理論は櫨
思い出話に縋ったりしないわ
きみの言う愛や希望や光や闇や生や死やハレやケに異議申し立てる
夢を見るためには目を閉じなくちゃ
永遠に・底なし沼で・泳ぐの
太陽が死んでもぼくは
全きを得る白紙
ああ永久に止まない音楽とシーソー
ボランティア精神はびこる首都
狼狽えてあげてもよかった
単純計算の利他的行動
月並みな投げキス
祈りと幻視どちらが遠い
ハイペースで蝕む舌先の魔法
簡単に行けるワンダーランドだから
享楽主義者の楽園へ行こうか
コチニールまみれの紅月
ヴィンテージと夜更け
地縛霊がいるんだもん
迸るほどのvestiges
警戒をさをさ怠りなく
雑草が覆う自傷癖根性



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