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うそつき、さよなら
かつて最果ての発光
今、大人になってよ
永劫のアクアマリン
ライアーが囁く前に
作りたての偽善
波さわぐ25時
急転やるせなく
連続性の水浅葱
丸腰の偶像破壊
あなたの引力
虹ではしゃぐ
怪物にふれる
汗ばんだ沈黙
だって、あの日閉じ込められてしまったから
愛執のない行き先など
蛇使いに問うことには
同意書のない主従契約
情け無用、つつがなく
複雑怪奇な摩耗を抱く
微熱を泳ぐ混濁は綺麗でした
不眠症だからきみとは腐れ縁
我が身可愛さに逆行する星々
善人でしたなんて尚更つらい
私にしかもたらされない結末
迷夢に顕れる美しい文字
射抜かれた星々のスパイス
push something off
流行りの音楽に乗せて歌えば満ち足りたように聞こえるよ
キャンドルと書き置き
昨日と明日は関係ない
遺影を隠しておいてね
それとなく眠るための
はやく僕の肺を食べて
煙は愛ではありません
目映い元素こそ甘美
もらう命にきみを隠した
愛振りかざすバックステップ
白夜を濾過して飲んでしまおうか
センセーショナルな衝動のことかしら
水曜日なのにソーダみたいな淡い幻
夜更けの公園の記憶ばかりが
飛行しようか天国まで
奇妙な夢を見て
ナパイア
この微熱の誘惑
ブラックライトを探し回る
車の中から見えたきみが笑うゆめ
セキュア・ミス・オリビア
慰めすら壊して
ユートピアになり損なった分不相応の沈黙
顔を隠している麗しの花
小豆色の小袋
ヴァーサス・アウイナイト
泡のように生命は浮かんで
渦巻くα
白血球に身を任せてしまえ
クリテリオン・ギャンブル
悲劇すら手招きしている
喉の渇きにも似た夢遊病
水浸しになれない夏の話
厚い雲が途切れたからだよ
ここから生まれたかった
無音を泳ぐ眠りのからだ
良く喋る鸚鵡は殺される
浮遊する星座のオープニングムービー
そのとき万有引力は忘れ去られた
いつかきっとゆらめく藍晶石
海底の愛を夢と名付ける
夜をもいつくしむ園
宇宙船/いつか思い返すのかな
明日で待ち伏せしてるね
傘で守れるミサイルなんてない
美しい夜に羽をくれるか
海を越えよう、落日を越えよう
きみの総てを愛して
湿ったままの一等星
飽きもせず夢見がち
永遠を探し回ってた
片割れが泣いている
フーアーユー?って残酷ですね
街ゆく人よ愛玩をうそぶいて
扉はなくとも鍵は在る
向かい合うなら平行線がいい
フェイクファー纏って踊るあなたへ
黄信号で、止まるか?進むか?
純情とまぼろしのジレンマ
双子の星ならば無知でいられる
ときどき正気がおそろしい
オルタナティブエゴにピリオド
霧雨と愛、見分けがつかない
どこまで、続く、滑稽なダンスと滑走
あなたの微熱をわけてくれませんか(もしご迷惑でなければ)
あらゆるアップダウンの揺さぶりから
子守歌を煮詰めたら何になる
なあ、信じてた夢くらいは捨てずにおいておくれよ
波打ち際の有
遠い日の雷鳴
白無垢の匿名
空を飛びたいと手を広げるのに、きみはすこし悲しそうなんだ



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