やっとだな
「応えようなんて、君は優しいな。大丈夫だ、無理に頑張ろうとしなくていい。君は今は私からの愛を受け止めてくれれば良い。ミコ、私は君の事が好きで、好きで、愛したくて堪らないんだ。君を独占して、私だけの者にしたいんだ。私は君を愛する事が出来れば良い。そして君が私を拒絶しなければ、それだけで充分なんだ。また、ゆっくりと私の気持ちに沿ってくれれば良い。今はただ、君を私の愛で浸す事を許してほしいだけなんだ。もう他の男に悩まされる君の姿なんて見たくない。君は私の事を考えて、困って、喜んで、好きになってほしいんだ。ミコ、良いだろう…?君の事は私が一番愛してるんだぞ。ずっと、ずっと昔から。ミコ、好きだ…愛してる…」
「………」
「受け入れてくれるな?なぁ、ミコ?」
「……ぅ、ん…」

小さい体を大事に抱きしめる。
背にゆっくりと手が添えられる。
あぁ、嬉しい。
やっと君を愛することができる。
好きだ、好きだぞ、ミコ…♡
こうなったら早く君を私だけの者にしたい…!

「クスクス……ミコ、私はとても嬉しいぞ。」
「ほんと…?」
「あぁ、ずっと君にこうして触れたかったんだ。もう遠慮はいらないな?」
「…そう、だね…」
「今日はもう離さない…私だけの女になってくれ…♡」
「そ、それ…は…」
「うん?怖いか…?大丈夫だ、ゆっくりやろうな。愛の営みに怖いことなんかないんだからな。」
「…………」

プルプルと震え始めた体を宥めるように、頭を撫でる。
夜までまだ時間はあるからな。
まずは、私に触られることに慣れておこうか?
君への愛もまだまだ、認識させた程度だ。
もっと伝えたい事はたくさんある。
まずは何から話そうか?
直近の事からが良いだろうか?
この前リシャ嬢と出かけた時の話でもしようか?
どれだけ君が可愛いか。
私が君だけに夢中になっているのか、まだ分かっていないみたいだから。
あぁ、いい匂いがするな。
背丈が違うと隣にいても、よく分からないからな。
こうしてぐっと近づいて、こんなにも甘い香りをしていた事を知ったぞ。
まだまだ君の事を理解してやれていないようだ。
あぁ、そうだ。
今日の記念に、何かプレゼントしてあげよう。
こんなにもめでたい日の記念なら何が良いだろう?
せっかくなら、君と恋仲になれた事が分かる物がいいな。
…あぁ、そうだ。
指輪はまだ早いから、揃いのピアスでもつけるか?
ふふ…君との時間が始まって浮かれすぎないように気をつけよう。

贈り物の意味…カップケーキ: ピアス:
10/10
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