悪戯がバレた!
歩いてくるのを見た時から感じた違和感。
近くで見れば、やはり見間違いではない。
「少し後ろを向いてくれないか。」
「…こうか?」
「……これは……ミコか?」
「えへへ…そうです!」
「な、何だ?何かされているのか…!?」
「いや、リボンが付いているだけだが…」
「リ、リボン…!?」
なんてことだ!
まさか悪戯されているとは思わなかった…!
シュネル様の隣に立つ身として、リボンなど…
「ミコ、か、鏡を持っていなかったか?」
「はーい、手鏡どうぞー!」
「……、………」
思ったより主張の激しいリボンをつけられていた。
私はこの違和感に全く気づいていなかったのか!
……今朝のシュネル様は、これに反応していたのか…
あまりにも不似合いな格好に、今まで気づかなかった自分に落胆する。
「堅物すぎるお前には、少し滑稽だな。」
「あぁ…自分でもそう思う……ミコ?これは外させてもらうぞ?」
「えー!せっかくお気に入りだったのに…」
「どこに気に入ったんだ…?」
「歩いてる時にぴょこぴょこして、それを後ろから見るのが可愛くて!」
「ミコ…君は本当に……はぁ……」
「一つ聞くが、髪はいつもミコに任せているのか?」
「……最近はお互いのを結いでいるんだ。私もミコのをセットしている。」
「そういうことか…まぁ良いんじゃないのか?」
「え…このまま一日を過ごせと言うのか?」
「少しはお前もユーモラスがあると思われるだろうさ。」
まさかの肯定する言葉だけを残して、去ってしまった。
てっきりローマンさんならしかめっ面しながら、もっとトゲトゲした事を言うのかと…
ということは、つけていてもらえる!
「ねっ?一日だけ!どうしても嫌なら、タイウィンさまも悪戯していいよ!」
「はぁ…………まぁ邪魔にはなってないから、良いけど…」
「やったぁ!」
「君がそう言うなら、私も悪戯させてもらうからな?」
「えっ!……わ、わかった……何でもしていいよ…」
「そうだな……かと言って思いつきは…あ、これから演練に参加だったか?」
「うん、治癒魔法と併せ魔術の講師をするの。」
「そうか…!なら……」
珍しく悪い顔をしながら、私の腰を引き寄せる。
な、何をされるんだろう…
と、ブラウスの一番上にあるスナップボタンを外される。
そして首に噛みつかれ、舐められ、痕もつけられている感触。
満足そうに離れた後に手鏡で確認すれば、確実に見えそうな所に歯型や痕がつけられていた。
「こ、これ…!」
「これ位はしておかないと…このリボンだって私自身がしたとは思われないだろうから。」
(こんなにはっきりと残されたら、気になって集中できなくなっちゃう…!)
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