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ドクタケ城は戦で権力を納め、戦でお金を手に入れる。世の中を治めるのは圧倒的な暴力であるというかの如く、彼らは悪どい行いを続けてきた。

とある忍の里に住むりん。彼女はまだ忍者として仕事をしたことがない半人前の忍だ。ある日、彼女の元にこんな伝達が来た。悪評の絶えないドクタケ忍者に就職せよとの内容だった。

もとよりりんは根っから正義感の強く、技量もあり、教養もあった。自分は良い世のために、善良だと言われる城へと就職し、尽力したいと考えていた。なのでこの伝達には納得がいかなかったのだ。

すぐにりんは里の長であり、くのいちでもある小柴がいる屋敷へと走っておしかけた。

「小柴さん、この伝達ですが、納得ができません!私がなぜあの悪の権化ともいわれるドクタケなんかに就職せねばならんのですか?」

小柴は庵で文を書いていた。
彼女の憤りなんかは無視して平然と小柴は答えた。

「りん、私は貴方に期待しているのです」
「なら、もっとまともな城へいった方が・・・!」
「・・・あなたがドクタケへいく理由は、実はとある方からのお願いからです」

どうやらこの伝達にはなにか事情がありそうだった。小柴は事のあらすじを語り始める。

「それは私の友人でもある、ドクタケ忍術教室の先生からのお願いです。『ドクタケに3ヶ月を戦をさせないことはできるか?』と相談が来ました」
「3ヶ月戦をさせない?」

りんは首をかしげる。ドクタケは勝算あらば強引にでも戦へもっていくような強情な城だ。同じドクタケの内にある忍術教室でありながら、なぜ戦を嫌がるのか。

「彼はドクタケのやり方を変えなければならない、言っていました。戦以外で国を大きくする術を知るべきだと。それを聞いて私は考えました。大事な友のねがい・・・叶えてやりたいと・・・そこで貴方の出番です。りん」

りんはドクタケには良心のない悪どい輩が集まる賊のような者しかいないと思っていただけにそのドクタケ忍術教室の先生の願いを聞いて驚いた。小柴の呼び掛けにりんは背筋を伸ばす。

「3ヶ月の間、ドクタケ忍者を勤め、戦をさせぬよう忍を行いなさい。これをりんの忍術試験とします」

りんはまだ忍びとして一人前ではない。小柴の忍術試験を無事合格すれば、自分は正式に忍者と名乗れるのだ。りんは小柴のいう事のいきさつを聞き、納得し憤った気持ちもなくなっていた。

「はっ、承知しました」

こうしてりんはドクタケ忍術として、3ヶ月間、ドクタケに戦をさせないよう西へ東へ奮闘することになるのだった。


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