あの後、時間をおいて冷静になれた私が部屋に戻ると
相変わらずいつもの様に出水と米屋が言い合いをしていた。
余裕そうにニヤついた表情をしている米屋に対して、出水はどこか悔しそうな表情を浮かべてたのを見るにどうやら今回は米屋が上手だったようだった。


なんとなくゲームをする気になれなかったので、(決してさっきの事を気にしてるわけではない、断じて)
珍しく本当に勉強している米屋に仕方なく公式を教えつつ、ゲーム画面を眺める。
ピカチュウが機敏に動き回り敵を吹き飛ばしていく、出水結構上手いな
しばらく眺めていると、米屋が思い出したかのように喋りはじめる


「そういや太刀川隊の作戦室に同じゲーム置いてあるんじゃねえの?」

「柚宇さんとやってるけど、全く勝てる気がしねえから勝てる相手とやりたかったんだよ」

「ちょっとそれは聞き捨てならない」


柚宇先輩とは出水経由で知り合って、同じゲーマーということで意気投合して仲良くしてもらっている。
ゲームの腕はやや柚宇先輩のほうが上だ、けども出水には負けてるつもりはない!

出水と対戦するべく立ち上がった私に、止められないと気付いてる米屋は呆れた顔をしてたが、さっきと違い何も言ってこなかった。


「(勝てる相手とやりたかった・・・ねえ・・唯我がいるじゃん?ってことは黙っといてやるか)」

「出水なんてプリンで十分よ」

「はあ?なめんな・・・なんだよその動き!!やっべ、落ちる!!」

「追撃で落しちゃる」

「てっめ!・・・なんちゃって」


ピッカア!という鳴き声と共に繰り出されたかみなりを食らって、吹き飛ばされてくプリン


「ああああ!っていうか結局落下死してんじゃん!!」

「うっせえ!死なばもろともって言うだろ!」

「お前ら俺がいること忘れてんだろ!俺にもやらせて!!」



結局、欲望にまけた米屋も混ざって三人でゲームを楽しんだ
圧倒的な勝率を見せつけて私も満足



帰り際、机の上に放置された勉強道具に気付いた米屋の顔が青ざめてたのをみて、出水と二人で笑いあった



prev next
back